ホテルの客室清掃管理システムという存在

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筆者は一年間で40泊くらいは国内外でホテルなどの宿泊施設の世話になっている。それらの殆どでは清掃やベッドメークなどが毎日行われている。清掃がどういうタイミングで行われているのか、どの部屋が清掃可能なのかをどうやって知るのか、チェックアウトの際に廊下に並んで清掃のためのカートを見る度になんとなく気にはなっていた。今回なるほどと思う仕組みがあることを初めて知った。

言ってしまえば当たり前なのだが、タブレット上で掃除ができる状態かどうかを把握できるのである。たったそれだけのことなのだが、これをどうやって実現しているのか色々気になる。まず部屋の状況の把握はどうやるのか。チェックアウトしていれば清掃は可能だが、チェックアウトしていることをシステムに誰かが入力する必要がある。ホテルの基幹システムに接続していれば簡単だが、多くの場合はシステムが複数に分かれていたり、導入時期が異なっているなどの理由で難しいことが想像できる。

連泊などでチェックアウトをしない場合も多い。最近はフロントのキーを預けることも少ないので、清掃可能かどうかの把握は案外難しい。ドアノブに札を掛けてくれればいいが、これが正確に行われるはずはない。最終的にはドアノックをするのだろう。客室内に人感センサーなどの何らかのセンサーを入れれば在室かどうかは把握できるが、たまたま自販機に買い物に行っているだけなのかもしれない。

今回見たのはBEAMTVというもので、どうやら元々は客室用のVODシステムのようだ。BEAMTVのオプションに「おそうじリモコン」というものがある。このリモコンは清掃担当者だけが持っていて、客室のテレビをこのリモコンから操作するようだ。これでその部屋のステイタスを入力して、次に清掃を行うべき部屋の状況を知ることができる。GASKETはこの発想にかなり関心をした。これならタブレットは必要ない。

BEAMTVの中の「リネン管理システム」のパンフレット

年間40日もホテルを使っていても、こういうシステムがあることには今まで気が付かなかった。ホテル清掃の課題やニーズを想像し、こういう使い方を提案する、更に客室のテレビを活用するという一連の発想を思いつかなかった自分の能力の低さに愕然とする。おそらくBEAMTV以外にも相当な数の同様なシステムやソリューションがあるに違いない。

客室清掃の課題が全部これだけで解決できているわけではないだろうが、GASKETが取り組むべき課題がここに集約されているような気がする。