ラーメン屋にQRコードが導入される日は来るのか

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よく通う家系ラーメン屋は食券を事前に購入する。もちろん現金オンリーである。ラーメン屋ではこのスタイルが非常に多い。そしてこの店では、麺の硬さ、油の量、味の濃さを口頭で申告する。ホール担当の店員さんはそれをメモすることもなく、これまた口頭で厨房の人に伝える。客が少ないのであればこの伝達は誰がやっても正確に伝わると思うのだが、全部で25席くらいで客が途切れることがない店をたった2人で、細かいオーダーを口頭と記憶だけで完璧に正確にこなしくていくのを見る度に、この人達の頭の中が見てみたいといつも思うのである。

さて、深センのラーメン屋(ここはチェーン店)にはすべての座席にQRコードのシールが貼ってある。このリンク自体は常に日本からでも普通に有効であるのでぜひアクセスしていただきたい。すると注文画面に遷移する。

注文画面は日本人にもわかりやすい。牛肉ラーメン(日本円で190円くらい)を一つカートに入れて画面下のOKボタンを押す。

すると携帯電話番号、名前、性別を入力。携帯電話番号中国のものが必要だが、試すだけなら、たとえば13から始まる11ケタの適当な数字を入力すればいい。

テーブル番号3Bは、先程のQRコードがテーブルごとにユニークだから特定される。この店では支払いはアリペイのみ。QRコードのシールにはWeChatも可能になっているが実際には使えなかった。ここで決済を行うとオーダーが初めて厨房側に伝わる。

これがQRコード注文の仕方である。店が用意するのはQRコードのシールのみ。システム利用料はかかるんだろうが、大した金額ではないだろう。日本だといたずら注文を気にする向きが多いと思うが、決済が行われてしまえば、仮に日本からいまあなたがしても食品ロス以外には全然問題はない。決済してまでいたずら注文を行うという状況は基本的に考えにくい。

別の店ではもうちょっとセキュアになっていて、店のWiFi以外からはアクセスできないようになっている。アクセス制限以外は全く同じ仕組みだ。

日本人が現地でこうしたサービスを使いにくいので(決済方法の理由)、こういったQRコードオーダーと決済の本当のフロー、そこら辺の普通の定食屋みたいなところで実際に使ったレポートがネット上にはびっくりするくらい少ないので、GASKETがあえて記事化してみた。決済のところだけがキャッシュレス化していると思っている人が案外多い。

日本のラーメン屋がこの仕組みを導入する日は来るのだろうか。そしてそうなった場合にだれが一番得なのだろうか。冒頭に書いた超人的な記憶力が不要になるので筆者も先程のラーメン屋でアルバイトができそうではある。