パリのメトロホームの3面サイネージの強さと弱さ

Digital Signage /

パリのメトロには、コンコースや通路、ホームなどにそんなに多くはないけれどあちこちにサイネージが設置されている。多くはJCDecauxの媒体である。そんな中でホームに設置されていた3面サイネージはいろいろ考えさせられる物件だった。

これがそのサイネージである。まずは動画で見てもらうのが一番である。

駅は確か8号線のMadeleineではないかと思う。記憶はやや曖昧なので違っていたらご容赦願いたい。ホームの反対側から撮影している。この物件の特徴は3面の連動の仕方である。よく見ているとなかなか複雑な展開というか、工夫がされている。さりげないことなのだが、ここまでの例を筆者は見たことがない。

しかし一方で、このロケーションだと人々は容赦なくディスプレイに前に立ち止まったり、座ったりしてしまう。ベンチではないのだが腰掛られるのだ。このスペース自体は殆ほとんどの駅で広告媒体化されていて、絶妙な段差があるので多くの人がここに腰掛けている光景を目にする。デジタル化した際にもそこはそのまま維持されているのだ。

広告であることなどにはお構いないパリの人々と、そんなことは百も承知でデジタル媒体化したであろうJCDecaux。日本でもどこか東北の駅で思いっきり腰掛けられてしまう事例や、都内でも柱巻きの前に立ちはだかられる例をよく見かける。筆者はそうなる時点で、そもそもの媒体力が弱いのだと思っている。