ローソンで見かけた鍵の受け渡しサービス「Keycafe」

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麻布十番のローソンで偶然見つけたKeycafeというサービス。物理的な鍵の受け渡しのためのローッカーサービスのようだ。筆者は都会に住んでいないし、運転免許もないし、民泊は使わないので、鍵の受け渡しという場面には出くわさないので、全く知らないサービスだった。

Keycafeは物理的な鍵を受け渡しサービスだ。民泊、カーシェア、家事の代行、会議室など、プロパティーのオーナーとユーザーが異なる場合の仲介サービスである。仕組みはシンプルで、鍵が入るくらいの小さなボックスに予めプロパティーオーナーが鍵を預けておく。ユーザーはアプリでボックスの解除キーを使ってボックスを解錠して鍵を取り出す。返却はボックスに戻すだけだ。鍵以外のものの受け渡しに使っている例がありそうだが、そこは今回はあまり言及しないことにする。

Keycafe社はバンクーバーの会社で、日本には2018年の春頃からサービス展開を始めた模様。東京だと都心部のローソンやコインランドリーに設置されている。ニューヨークマンハッタンを見ると結構な数があるようだ。

料金は受け渡し1回につき690円+保管料1日50円だ。月額1980円で無制限というプランもある。これらの料金を直接負担するのはオーナー側ということになる。もちろんユーザーが間接的に負担しているとも言える。ボックスの製作と運営コスト、ボックスはどうやって通信をしているのか。見た感じは右下のディスプレイはスマホそのもののように見えるので、それで鍵の開け締めも含めて制御しているのではないだろうか。同じことはJRのSTATION WORKでも感じた。

シェアリングサービスでは、こうした鍵の受け渡し、すなわち認証をどのように行うかがそれこそ鍵を握る。たとえば日本では規制があるのでいまのところ実証実験レベルでほとんど見られない電動キックボードのLimeの場合は、キックボード自体のオンオフを直接ネットワークを介して制御できるのでこうした物理キーは必要ない。日本にもかなり普及してきたシェアサイクルも同じく鍵の受け渡しはない。不動産や車のようなものでも鍵をリモートコントロールできるようにすることは不可能ではないが、コストがかかる。

Keycafeのビジネスに対して驚きはないが、筆者はこのサービスを1年以上は全く知らなかったし、噂を聞いたこともなかった。むしろそのことに驚いていて、コインランドリーの話と同様に、未知のビジネスチャンスというのは本当にすぐそこ、生活の中にあるのだということを実感した。もちろんそれは可能性の話であって、ビジネス的成功や市場規模がどうかは別の話であるのだが。

Keycafe

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