【IBC2019】Vol.13 テニス全仏オープンでの8K・5G映像配信の報告

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IABMのFuture Trends Theaterで開催されたTaking a Look at 8K and 5G Technologiesというセッションに参加した。ここでは全仏オープンテニス2019の期間中、FranceTélévisionsがOrangeの5G実験ネットワークで8Kコンテンツのの配信デモを行い、8Kライブ、VOD、キャッチアップTVコンテンツが、接続されたTVおよびモバイルデバイスに配信された例を紹介した。

プレゼンテーション自体はharmonicが行ったもので、同社はSIerとしての立場である。最初に8Kと5Gの関係について、2020年の東京オリンピックやその次の2024年パリオリンピックで8Kが伸び、その時のモバイル端末でのメディア接触、8K 伝送ができる唯一の伝送路としての5GとFeMBMSであるということだ。ここは日本と欧州が若干異なり、日本の8K伝送路はテレビに関しては放送という仕組みを世界で唯一持っている。

TranceTVが行った全仏オープン中継実験の概要。これらを2ヶ月で準備をしたと言う。

実験の実績数値。トータル100時間分のコンテンツを生成、送出した。

シャープの8Kカメラからの非圧縮8K映像を12G-SDI×4本に変換し、NECとAdvantechのエンコーダーでリアルタイムエンコードする。Nokiaの5G送信機から5GネットワークでOppoの5G端末で受信して、再生用PCのVLCプレーヤーにて表示をした。

コンテンツとシステムのフロー図
5G部分。ネットワークはOrengeが担当。受信機はOppoだ。

得られた知見。システム的にはクラウドベースだからこそ実現できたことである。

同様の構成の縮小版をIBCの会場でも行った。


これらのユースケースとしては8Kのパブリックビューイングと8KVRであると言う。 これは確かにそうなのだが、ビジネス的にどう成立させるのかについての話は出てこない。

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