明るくてクリーンなコインランドリー

既存コインランドリーのIoT化は可能か

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先日、都内のシティホテルに連泊する機会があった。折しもの猛暑、ホテルに戻る頃には全身汗まみれ。ぐっしょりと重くなった衣服をそのまま持ち帰るのを躊躇していた矢先、そのホテルにはランドリールームがあるではないか(普通なのかもしれないが、今まで考えたことも無かった)。滞在日数分の衣類は持参していたので、洗濯はMUSTではなかったのだが、これを利用することに決めた。

早速、ブツをまとめて行ってみると、2機あるマシンは両方とも使用中。短い方で50分待ちとの表示だった(洗濯->すすぎ->乾燥まで、1時間以上かかるのだということを初めて知った)。既に深夜も近く、それから50分後にスタートして、1時間洗濯をすると違いなく寝過ごしてしまうだろうと思ったので、その日はあきらめ、翌日にリトライ。ところが翌日も同様で、おまけにドアを開けると若い女性がマシンを操作しており、何も悪いことしてないのに「あ、すみません」などと謝る羽目に。結局は滞在期間中、都合4回ランドリールームに足を運んだが、使用することができなかった。

根本的に、部屋数の割にランドリーマシンが足りないので、待たざるをえないということはともかくとして、汚れモノをもってホテル内を行ったり来たりするのは何とかならんのか・・・と思いつつ、敗北感を感じて帰路についたのであった。

さて、普段の生活に戻り、ふと思い出してコインランドリーのサイトを検索してみると、なんとあるではないか「Cloud IoTランドリーシステム」なるものが。自宅近くに2件ほど、そういった店舗があるらしいので、まずは店舗情報をWEBサイトで確かめる。

このように、店舗で現在稼働しているマシンの状況、残り時間などが表示されている(使用中のマシンは、画面中央左の青いリング状のものがアニメーションでくるくる回る)。もちろんスマホでもこれをリアルタイムに確認することができ、これで待ち時間はだいたい予測できるし、洗濯物を持って路上を行ったり来たりすることは避けられそうだ。これを確認し、店舗へ出向いてみた。

カフェとベーカリーが併設される、清潔感あふれるおしゃれな造り
入口付近の端末
なにかただならぬ仕掛けが?と思い期待したが、両替とポイントカード発行マシンであった
ピープルカウントには用いられていないらしい。ただ、「該当人物」とは?
規模が小さい2店目。外国人旅行者なども利用が多いのだろう。
英語、中国語、ハングル語の表示もある。

さて、このランドリー展開を行うサイト上では「Cloud IoTランドリーシステム」と表記されているが、これは主としてオーナーやフランチャイジー向けのサービス(主としてマシンの集中遠隔管理)として位置づけられているものだ。、顧客に対しては、一般的な会員サービスのほかは、リアルのマシン稼働状況が家でも確認できますよという程度のものであった。

アクア社ウェブサイトより抜粋
https://aqua-has.com/biz_laundry/keiei/feature/

これはこれでよいのだが、ぜひ顧客向けの ソフトウェアを拡充させ
・予約機能
・終了通知(トラブル通知)
・キャッシュレス決済
・ナショナルブランドのポイント付与
など、ユーザビリティの拡張を望みたい。

ところで、新規店舗はともかく、既存のコインランドリーにおいて、この店舗で実現しているような、マシンの稼働状況をリアルにユーザーに公開しようとすると、これがなかなか難しい。人を配置して稼働をウォッチし、情報更新するわけにもいかず(もともと無人店舗でコストが合うかどうかというレベルなのだ)、稼働情報を吸い上げるために、ランドリーマシンをそっくり取り換えるような多額の投資も厳しい。

そこで、一つの解決方法として、WEBカメラを店内に数台設置、各マシンの表示(さすがに、「あと何分」という表示は古いマシンでもあるだろう)を読み取り、画像解析することで最新鋭のIoTランドリーマシンからダイレクトに得られる情報とほぼ同じレベルの情報を収集することを提案したい (既存マシンメーカーへの提案ということになる) 。アナログ的に得られた画像を解析、各マシンの稼働情報をネット経由で通信、集約し、あとは各店舗ごとのページを随時更新。これならランドリーマシンを交換する必要はないので、各店舗の投資は格段に低く抑えられそうだ。ここでのキモは、「カメラ画像利活用ガイドブック」「センシングサイネージガイドライン」に準拠することである。

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