JAL A350初号機フライトレポート

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全く狙ったわけではないが、福岡出張の際の帰路に就航4日目のJALの新型機材A350搭乗したので、GASKET的なレポートを書いておこうと思う。

エコノミークラスシートは3-3-3。ファーストは高くて、クラスJはもちろん満席で取ることはできず。よって以下はすべてエコノミークラスの話しである。

3−3−3のアブスト

シートピッチは31インチで国内のフルサービスキャリアとしてはごく普通。決して広くはないし狭くもない。10インチモニターと電源コンセントが全席に配備されている。AC電源があるのは嬉しいが、この位置だとテーブルを出した時にACアダプターを直接コンセントに刺すとノートパソコンが置きにくく、アダブターが大きいと最悪パソコン操作ができない可能性がある。ACケーブルを使えばこの問題は解決できる。なおUSBはType-Aが2個、モニターの下部にある。筆者のiPad mini5はUSBからは出力不足で充電できなかったので。普通のスマホは問題ないと思う。なお今後は767と737、そしておそらく350もTypa-Cと高出力に順次対応するとアナウンスされている。

ごく普通の31インチ、79センチ

カップホルダーは便利だが、取り出す時に奥の突起が引っかかって取り出しにくい。テーブルは2つ折りタイプで安定度はまあまあ。

2つ折りタイプ
カップホルダーが取り出しにくい

今回のA350の売りの一つに全席モニター配備がある。搭乗時のモニターの表示。シート番号が表示されるのはまあ普通に便利。

搭乗時の画面

機内に入って知ったのは、機内誌がデジタル化され、冊子が置かれていないことだ。筆者が必ず機内誌を読む人だが、デジタル化さすれると全く読む気がしなかった。これは個人差があるだろうが、積極的に情報を取りたいわけではなく、パラパラするのが目的なので、小さな10インチタッチパネルの操作はめんどくさすぎて触る気にもならなかった。往路で紙で読んでいたので依頼も質問もしていないが、お願いすれば冊子もあるようだ。

機内誌はデジタル化
雑誌もたくさんある
10インチで正直読みにくい
ページめくりもどうしてもこういうUIになる

事前情報で見ていた映画などの続きが見られるという話はどうやって実現しているのか気になっていた。

映画・ドラマ

答えは視聴を中断すると下記の画面が現れて数字8桁のレジュームコードが発行される。

再生を止めるとレジュームコードが出る。たぶんこれをスマホで撮れということだろう

これを入力することで前回の続きが見られるというもの。これまた筆者が変わっているのだが、機内では基本的に映画の類は見ないので、このニーズがどれくらいあるのか、フライトをまたいでまでして続きが見たいものなのかはよくわからない。

レジュームする時はこうなる

デジタルサイネージっぽいものかと思って表示させたのが文字ニュース。ところがこれたWEBページで、おまけに長文が掲載されるのでスクロールを要求する。果たしてそんなことを機内でするものだろうか。

文字ニュース
スクロールしないと読めない

筆者は機内ではフライトインフォメーションを表示しっぱなしにするのがデフォルト。

窓のシェードは電子式ではなく物理式。787などの電子式は長距離路線でCAがいちいちシェードを締めて回る必要がないためのもので、客の利便性のためではない。日本国内線であれば全く必要がないので手動式となったと思われる。

地味ながら個人的に一番良かったのがこれ。どの席にも足元には何もない。インフライトエンターテインメント用のPCやSTBも、カーペットの繋ぎ目のシールのようなものも、座席取り付け部分も非常にスッキリしていてボルトの突起もない。これが実に快適であった。ということはSTBはシートの中というかディスプレイの裏側に一体化されている、というかAndroidタブレットそのものなのではないだろうか。

足元が超すっきり

そして驚いたのがこちら。荷物を入れたときにはまったく気が付かなかったが、取り出す時にこの収納スペースがあまりにも大きいために、173センチの筆者でさえ大きめのトートバックが奥に入っていると取り出せなかったのだ。CAさんみたいにシート横の足を乗せるところに登らないと無理だった。これは特に女性には結構厳しい気はした。あるいは取り忘れによる忘れ物が頻発するのではないかと心配になるレベルだ。

ものすごく大きく収納力は抜群なのだが

さてファシリティ関連はこれくらいにして、乗り心地はどうか。筆者はA350は4回目のフライトで、カタール航空と香港航空のビジネスを経験済み。それによって静粛さと低振動性は現在の航空機の最高レベルだと思っている。今回はエコノミーで36列のため、厳密な比較にはならないとは思うが、これらとの比較でいうと、離陸時の高出力時の騒音はJALが驚くほど静かであった。水平飛行時の振動も明らかに少ない。そしてこれが疲労には騒音以上に重要な要素だと思っている。国内線では顕著ではないが、10時間クラスの長距離だと、長時間微細な振動にさらされることはボディーブローのように効いてくるのである。

ではそんな離着陸時の様子を機外カメラの映像(隣席が空席だったので2カメ)とともに。

離陸時
上昇中
着陸時はあいにくの天候

想像通りに、期待通りにA350は心地よいフライトを提供してくれた。現在の量産機では787よりは遥かに快適だと思う。

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