大型電子ペーパーを割り切って使用したDNP PRISMによるデジタルサイネージ

Digital Signage /

DNP電子ペーパー「PRISM」を活用した広告が、2019年9月1日(日)から15日(日)まで、JR東京駅丸ノ内線連絡通路で展開されている。株式会社ワコールのコンディショニングウェアブランド「CW-X」の大型シート広告で、高さ2,500×幅5,700とかなり面積が広い。丸ノ内線からJRへと乗り換える途中にあるので人通りも多くかなり目立つ場所だ。

広告コンテンツの表現手法としては、高木美帆の周りの背景が白と黒に明滅するというシンプルなもの。高木美帆を挟んで右半分は黒と白に、左半分の内一部ロゴの部分は黒のままだが、その周辺はややグレーへと明滅する。背景を変化させるだけのために電子ペーパーを使っている。

今回のDNPの電子ペーパーはE Ink社が開発したE Ink方式(電気泳動方式)の電子ペーパー「PRISM」が採用されている。E ink方式の特徴は以下の通りだ。
・バックライトを使用せず薄膜フィルムで構成されているため、軽量である
・低消費電力のため必ずしも商用電源を必要とせず、モバイルバッテリーなどで稼働できる
・自発光ではなく外部からの反射光で視認するので、周囲が明るければ明るいほど見やすい
・紙と同様に視野角が広い
・電源が遮断されても一定時間は表示が維持される

これらに加えて、PRISMはこれまでの電子ペーパーにない階調グラデーションや色を変えることの表現、点滅表現が可能となっている。電子ペーパーが次の画面を読み込むときに発生するタイムラグがスムーズになり、また今までより色調が豊かになっているという。

人の視覚というは「動き」ではなく「変化」に反応するので、動画やフルカラーが表現できない電子ペーパーをあえて背景の変化のためだけに使うというのは、このサイズでLCDやLEDと比較してコストに見合うのならば無くはない。ただこのやり方だと広告素材が変わると同じ表示環境では対応できない、LCDやLEDとは異なり一点モノ媒体になる。

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