「Safety tips」が11ヶ国語対応に拡大

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先日の台風15号は首都圏を突撃し、千葉県に大きな被害をもたらした。東京都心部への電車やバスなどの主要な交通機関の運休が相次いだ成田空港では、1万人を超す人々が空港施設内で夜を明かした。多くの外国人観光客も情報がない中、移動もままならず、途方にくれていた。赤羽一嘉国土交通相は、成田空港で一夜を過ごした約1万3千人のうち、6割ぐらいが外国人旅行者だったとの推計を明らかにした。

災害が起こるたびに外国人への情報発信が問題になっている。来年に迫った2020年の東京五輪を前に、外国人からは情報発信の改善を求める声も上がっている。たまたま友人がこの被害に巻き込まれたが、日本人でも情報が少ない中、なす術がなく、空港に閉じ込められ、不安な一夜を過ごしたそうだ。言葉がわからない外国人にとっては不安な気持ちはなおさらだ。

レストランは満席、コンビニエンスストアの飲食物もすべて売り切れ、多くの人たちは、空港から配られた水とクラッカーを食べ、通路やソファで一夜を過ごした。

日本は台風、地震などの自然災害が多いのだから、外国人への情報発信を強化すべきだ。天災を減らすことはできないが、人災を減らすことは可能だ。観光庁は2030年に訪日外国人観光客6000万人を目標にしているが、彼らの安全を確保するためには、正確な情報を届ける必要がある。

そのため、平成26年から観光庁では、訪日外国人旅行者が安心して旅行できるよう「Safety tips」と言うアプリを監修している。(アプリの提供はアールシーソリューション株式会社)このアプリは訪日外国人に対して、周囲の状況に照らした対応行動を示した対応フローチャートや周りの人から情報を得るためのコミュニケーションカード、災害時に必要な情報を収集できるリンク集などを提供している。

今月の13日からSafety tipsの提供言語が拡大された。対応言語をこれまでの4か国語からスペイン語、ポルトガル語、ベトナム語など11か国語に拡大した。このアプリは無料で利用できる。今年度中に、クメール語、ビルマ語、モンゴル語を追加し14か国語に拡大、機能改修を実施する予定だ。

観光庁はアプリを提供するだけでなく、訪日外国人へのPRを強化し、ダウンロードを促進すべきだ。災害時に外国人を安心させるための積極的なコミュニケーションがなければ、今回の成田空港と同じ問題が再発するだけだ。

※現在の対応言語 日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、タガログ語、ネパール語。

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