【IBC2019】Vol.02 石の上にも3年目、ドコモのサイレントなドローンはオリンピック狙いか

Digital Signage/IoT /

NTTドコモは3年前からドローンによるサイネージに取り組んでいる。初代バージョンは次の通りである。2年目以降に課題である飛行時間、解像度、騒音などが徐々に改良されてきているが、まだ本質的な問題はクリアではない。

そこでIBCで登場したのが、ヘリウムガスを使ったバルーンを制御して、バルーンに対してプロジェクションマッピングを行うという“Blade-free Drone” というもの。飛行状態は以下の通りだ。

iBAMのFuture Zoneにブースを構え、ステージでのプレゼンテーションも行われた。超小型のマイクロブロワーが超音速の風流を作り、低騒音で長時間の飛行を実現させている。現時点ではドローンのような自由飛行はできていない。まだまだプロトタイプの様相で、既成の銀色の気球に塗装をしてプロジェクションした映像が見えるようにしている。投影される映像はトラッキングされて投影されれる。正直ものすごく出来は粗いが、そこは全く問題ではなく、担当スタッフに強い熱量を感じるプロジェクトであることが印象的だ。

昨年のArs ElectronicaでもNTTグループはオリンピックを強く意識したデモを行った。(今年は参加していないので不明である)ドローン自体にLED光源を搭載して空間上に映像を表示する例は、これまでも世界各地で多数行われているが、ドコモのような取り組みは他では聞いたことはない。

たとえば広告媒体としてば昔からアドバルーンというメディアがあるわけで、それの現在版として見れば、これ単独では厳しいかもしれないが、他との組み合わせでオリンピックに登場するのかもしれない。そしてそれがどこまで応用されていくのか気になるところである。

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