サインやサイネージによる情報提供はひたすら単純でシンプルであるべき

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飲食店、駐車場、トイレなどなど、いま空きがあるかどうかに関する情報、すなわち満空情報は、わたしたちの生活の中で重要な情報だ。せっかくレストランまで行って満席だったら残念だし、トイレにの場合だと危機的状況に直面する可能性を秘めている。こうした満空情報に特化した企業としてはVACANが先端を走っている。

先日GASKETでも紹介したJR東日本のSTATION WORKの例を見てみよう。下の写真は現場の写真だ。1から4までの4ブースがあり、ブース1と2は右上のサインは消灯していて、半透明のドア越しに中に人がいることがわかる。つまり使用中である。ブース3と4の右上の緑色に光るサインは青信号、すなわち空室のことだというのは直感でわかる。ところがドア越しに中を見ると、ブース4は明かりが消えていて無人だが、ブース3は明かりがついていいて中に人がいることがわかる。つまりブース3は使用中なのだが、何らかの理由で空室表示のサインが点灯している。これは前回使用した経験から想像するに、ブース内の退出ボタンを押して、その後に荷物などをまとめてこのあと退出するまでの隙間の状況なのではないかと想像される。

無理に拡大すると「空 Vacant」と書いてある

次の写真は営業時間を過ぎたタイミングで筆者が最後にブース6から退出したのだが、室内灯を消し忘れた状態の図である。これがもし営業時間内だとしたら、3つのブースともに空室ライトが点灯している状況のはずだが、真ん中だけが室内灯が点灯しているので確実に混乱をする。

整理をすると、このケースで空室か満室かを知る情報には、
(1)右上のライト
(2)室内灯
(3)透けて見える中の様子
の3つがある。しかしこれらがきちんと連動をしていないのである。こうした混乱させる情報を整理するには
(1)右上のライトは必ず満か空のどちらかを表示すること
(2)室内灯はそれに連動すること
   使用中に室内灯を消したいというニーズは仮眠用なのだろうか
(3)ドアの半透明化を止めること
   防犯上の理由から半透明のドアなのだろうか、ではトイレはどうなのか

シンプルな事例を紹介しておく。アムステルダムのスキポール空港の仮設トイレは下の写真のとおり。トアはもちろん半透明ではなく、足元の赤と青のライトで一目瞭然だ。余計な情報がないので迷うことはない。

こうした情報の提供の仕方というものは、交通標識並みにどこまでもシンプルであるべきだ。ワークスペースの時間貸しモデルでは稼働率を上げることが最重要であるはずだ。3種類の情報を提供してしまっていることで、少なからざる機会損失があると思うのである。

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