体験特化型の映画施設「グランドシネマサンシャイン」

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グランドシネマサンシャインが先週の金曜日、7月19日に池袋にオープンした。これまでのシネマサンシャイン池袋が34年の幕を閉じ、満を持してオープンしたのがグランドシネマサンシャインである。超大画面のIMAXとIMAX3D、3面ワイドスクリーンのScreenX、椅子が動き様々なエフェクトに対応した4DX、そのScreenXと4DXを組み合わせた4DX+ScreenX。4Kレーザープロジェクションシステム採用のBESTIAにはDolby Atmosも採用され、都内でも最大級の収容人数・品質をもつ映画館となった。

通常の映画鑑賞料は1800円でTOHO系列のように値上がりはしなかったものの、上記の様な特殊なスクリーンで観る場合は各種追加料金が発生する。また、プレミアムクラスやグランドクラスなど特殊なシートでも追加料金が発生するため、映画館全体として「映画館で見ることの付加価値」をつけているように思う。自宅でのテレビでは味わえない体験を、というのを全面に感じるのは映画館自体のコンセプトの随所に感じられる。映画館はただ映画を観るためのものではなく、そこに行く事に特別感があるような演出。各フロアの意匠は凝っていて、往年の映画ファンがつい目を奪われてしまうポスターの数々、映画ファンでなくても楽しめるようなオシャレな空間はシネコンにしては珍しく、ともすると味気なくなってしまう各階のロビーも非日常感を楽しめる空間となっている。

チケット売り場などがあるロビーのデジタルサイネージは映画のポスターや動画を流し、売り場の真ん中にはプロジェクター4台で投影するオブジェがある。飲食などの売り場のメニューボードは全面デジタルサイネージで、もちろんチケットの空席情報もデジタルサイネージである。またチケットの購入も有人ではなく基本無人だ。

その他のシネコンと大きく違うデジタルと言えば入場方法で、大体が窓口でのチケット購入かオンラインで購入したものを映画館で発券、そのチケットを入場時にスタッフに見せる方式だが、グランドシネマサンシャインではオンラインチケットのQRコードをスマートフォンに表示させ、機械にかざすシステムとなっている。うまく回ればスムーズに入館でき、スタッフ数も削減できるのだと思うが、筆者が行った日はオープンして初の土曜であり、特に混雑する映画2つが5分違いでの開演だったため非常に混雑し、更にQRコードが読み取れないエラーが多数発生し、列は遅々として進まず、15分並んでようやく入場できた、という希有な体験をしてしまったので、このあたりは是非改善して頂きたい所である。

体験というところでいうと、最大級のスクリーン面積を誇るIMAXシアターにはぜひ行って頂きたい。このIMAXシアターは12階にあり、同フロアにカフェも併設し硝子張りで非常に気持ちが良い空間となっている。天井には31m×10mのLEDディスプレイが展開され、IMAXの宣伝や空間演出の動画を流している。

今思い返してはたと気付いたが、映画館で外の景色が見られるというのは非常に珍しい。シネコンは大体閉鎖空間にあるのだが、映画を見終わった後に解放的な景色が見られるのはちょっと特殊な体験かもしれない。超大画面で映画に没入した後に、目の前に池袋の景色が広がっている。筆者はIMAXでの上映はまだ観られていないのだが、映画を観た後の体験もあいまって一刻も早く観に行ってみたい。12階のこの空間は映画のチケットがなくとも入場できるので、気になる方はぜひ見に行っていただきたい。

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