成田のT3 税関のウォークスルー顔認証ゲートを使ってみた

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アメリカあたりでは4,5年前から普通にやっている税関の電子申告が成田空港のターミナル3限定ではあるが4月16日からやっと日本でもスタートした。先日の台北行きが成田のターミナル3の離発着だったので、早速試してみた。

まずこの仕組みが始まったことを筆者は全く知らなかった。今回はバニラエアの利用だったが、チェックインカウンターに張り紙があり、それでサービス開始を知った。バニラの職員からはこれに関する説明はチェックインカウンター以降、機内でも一切なかった。アプリのダウンロードとか操作方法とかの説明をやっていたらフライト遅延につながるだけだろうからやむを得ない。

まずは専用アプリのダウンロードをする。iOS版とAndroid版がそれぞれ用意されている。

利用の手順は税関のWEBに何故か漫画で記載されている。

すでに入出国時の顔認証ゲートは複数の空港で稼働している。これらは法務省管轄の入国管理局で、今回のシステムは財務省管轄の税関である。先行導入された入管の顔認証ゲートはパナソニックで、今回の税関のシステムはNECである。

顔認証という点、事前の登録が何も必要がない点はどちらも同じである。よく混同される「自動化ゲート」は事前の登録が必要だが、顔認証ゲートの登場によって自動化ゲートの役割はよほど混雑時以外はもうないだろう。顔認証の参照元は入管や税関が保有する画像データではなく、その場で読み込ませるパスポートのICチップ内に記録されている画像に関するデータだ。決して大きな訳でも鮮明な訳でもなく、撮影時に特殊なカメラを必要とするわけでもない。筆者のパスポート写真もデジカメで自撮りした写真を自宅のプリンタでプリントしたものだ。つまり実は一度はアナログデータになったものなのだ。

これを基準にして、いまゲートの前にいる人物との照合をかける。処理はエッジ処理だと聞いている。筆者のパスポート写真はメガネ無しのものだが、メガネを掛けたままでも認証されることもよくある。今回体験した税関の電子認証の場合も、眼鏡のままで認証された。

入出国ゲートとの違いは、入出国ゲートは操作端末の場所で認証をすべて行い、そのまま入出国する。ところが税関はそうではない。

これは預け入れ手荷物があるからだ。税関の対象は腹に中に薬物や金塊でも飲み込んでいない限り、荷物がその対象である。おわかりの通り、手荷物がターンテーブルから出てくるまでには時間がかかる。そこでこの時間をうまく利用させている。

上記の漫画をよく見ると分かるが、先にまず端末を操作する。その内容は従来の紙の税関申告書と同じ内容をアプリ上で入力する。入力した内容がQRコード化されて、そのQRコードとパスポートを端末に読み込ませる。完了したらターンテーブルで自分の荷物を待つ。そして荷物を持った状態で、やや長い通路(5m位)を歩いて通過すると、その間に先程登録したデータの照合が行われる。問題がなければそのままゲートを通過できる。その付近には係官がいて荷物の目視をしており、場合によっては従来のように質問や中身の確認が行われるようだ。

あいにくこのエリアは撮影が禁止なので写真がない。こちらの公式ビデオをご覧いただきたい。

現時点では成田空港のLCC専用のターミナル3のみでの運用となっている。それ以外の空港を使う場合には税関申告カードをダウンロードしてあらかじめ編集しておくと、頻繁に海外に行く人には便利である。ここからPDFとエクセルファイルがダウンロードできる。

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