G20とタピオカとテクノロジー

AI/IoT /

6月半ばに長野県軽井沢町で、G20エネルギー・環境関係閣僚会合が開催された。世界的な問題となっている海洋プラスチックごみの削減に取り組む国際枠組みに関する討議が行われたが、議長国である日本からは、世耕弘成経済産業相が日本国内のプラスチックごみ削減策に触れ、来年4月にもレジ袋を有料化する方針を明らかにした。

レジ袋有料化は、政府がすでに決定しているプラスチック資源循環戦略にも明記されており、6月初旬には原田義昭環境相が、全国のスーパーマーケットなどでのレジ袋無償配布を法令で一律に禁じる方針を表明している。世耕氏もこれに呼応する形で、迅速な有料化に向けて容器包装リサイクル法の関連省令を改正する考えを示していた。

ここまではおそらく多くの方が触れたニュースの通りだろう。そしておそらくその反応として「そりゃ確かに無駄だよね」「でもちょっと困るな」という、賛否両論が広がったのではないだろうか。

確かに、消費者としてのGASKETは、レジ袋が本当に必要なのはせいぜい10回に1回程度で、あとは大体いらないような気がしている。実際、エコバッグを持ち歩くようになってから、前述の「10回のうちの1回」というのはそのエコバッグを忘れたときだけである。

一方、GASKETは環境問題の専門家ではないので、頑なにプラスチックに反対するわけではない。たとえばタピオカミルクティーを飲むのに太いストローは必須だが、あれを紙製ストローにしたら、結構ひどいことになる。昨年台湾へ出かけた際に試す機会を得たが、これに関してはもう「どうしようもない」という感じだ。

そんなわけでプラスチックごみ政策に関するGASKETの関心は、環境問題そのものではなく、むしろ購買プロセスにおいてどのような変化がもたらされるか、ということにある。

たとえば、現在多くのスーパーマーケットでは、「レジ袋不要カード」のような形で意思表明ができるようになっているが、そうした表明が曖昧な場合だと、「レジ袋はご入用でしょうか」「お願いします」「お待ちください」といったやりとりの後、レジ係がレジ袋を用意する、といった作業が発生する。しかし今回の方針によって「デフォルトでレジ袋を提供する」から「デフォルトで提供しない」に変わるのだとしたら、このやりとりは原則として不要となる。当たり前のようだが、このプロセス省略の効果は、塵も積もれば実は小さなものではない。

ちょっと恥ずかしいのだが、本稿を書きながらこうしたやりとりに何秒を要するのか、ストップウォッチを片手にブツブツと言い続け、自ら実験してみた。結果は以下のとおりである。

それぞれ5回ほど発話をした平均値だが、概ねこの程度の時間を要する。そして、よく通うスーパーマーケットでのレジ袋の取り出し時間を、こっそり数えてみたら、やはり4-5秒ほどを要している。状況にもよるが、レジ袋のやりとりだけで合計10秒近くを要しているのだ。

10秒というのは、結構大きい。店側の視点に立てば、10人で100秒、100人で1000秒。1000秒といえば17分弱である。あるいは客側にしても、10秒の短縮は、「ちょっと早いな」と感じるところだ。実際、それくらいの「一見するとわずかだが、ちょっと早さを感じられる時間の短縮」のために、それこそスーパーマーケットではレジ打ちは有人、決済は無人端末という役割分担が、進み始めている。

こうした「環境問題に起因する様々な変革」は、テクノロジーの出番を増やす。それは何も環境問題だけではない。働き方改革しかり、法令順守しかり。とにかく「人間が暮らしやすくなるために、なんとかせねば」ということが、業務プロセス変革の大きなドライバーとなる。そしてそれを支えるのは、IoTでありAIなのである。

ではここで問題。紙製ストローの義務化という波は、前述したタピオカミルクティーにも、おそらく今後及ぶだろう。その時、テクノロジーには何ができるのだろうか。これをこの夏のうちに解けたあなた、GASKETと一緒にビジネスをはじめませんか。

【関連記事】
・6月26日開始!スターバックスの「Mobile Order & Pay」を早速体験してきた
・TOUCH-AND-GO COFFEEでの「推しラベル」はOMOの一つの楽しみ方
・TOUCH-AND-GO COFFEEを使ってLINEのモバイルオーダーの可能性を確信した
・G20とタピオカとテクノロジー
・タピオカミルクティーでタピ活して、○○ペイで払ってペイ活すればいい