青い空、眩しい太陽を体験できる照明 「CoeLux」の放つ光でわかったサイネージの違和感

Digital Signage /

ある都心の高層ビルに入った時のことである。壁井一面がデジタルサイネージになっていて、そこには森林や花畑の情景が映し出されている。年々高精細にデータを出力することのできるデジタルサイネージが登場し、よりリアルで癒される光景の体験を実現している…のだが、このようなサイネージにいつも少し違和感を感じている。本物ではないので仕方がないが、どのような工夫をしたらより自然になるのか、何がこの違和感の原因なのかよく考えることがある。

そんな空間の改善への大きな一歩として、最近とある商品が販売を開始した。

まるで空のようなトップライト「Coelux」だ。

こちらはイタリアのコールクス社が取り扱っているもの。照明、建築、不動産業界に向け、人工的に大気現象を再現することにより屋内に空を創り、無限に広がりのある開放的な空間を創造するという確信的なソリューションを提供することを目的として設立された。

こちらのコールクス照明システムは無窓の空間に設置することで、トップライトから射し込む太陽光とリアルな蒼天を再現し、開放感のある空間を演出している。

デザインとしては、天井に四角く穴が空いていて、そこから青い空と太陽が見え、光が差し込んでくるようなものだ。

ただ、このコールクスの中でもハイエンドシリーズは、従来の方法で普通の空を映し出したサイネージから光が出ているものではない。

多くの人がご存知のとおり、空の青はただ青い物体に光が反射しているのではなく、光の屈折によってあのような色に見えるわけだが、それを照明システムで人工的に再現しているのだ。

本物の太陽光と見分けがつかないほど自然だ。
公式HPよりhttps://laforet-eng.com/  
日本のHPはこちら http://laforet-eng.com

LEDと特殊なナノ技術を使って自然界で発生している「レイリー散乱」を人工的に再現、その光は窓から本物の太陽光が差し込んでいるようであり、その空は晴天の青空を見上げているかのように感じることができる。

筆者が冒頭で記述していた違和感の一つが、この光の種類だったのである。

実際に実物を体験してきた方の動画。

将来的には都心にはさらにビルなどが並び、生活が便利になり外に出る機会も少なくなる中で、このような商品は需要が大きくなってくると思われる。

現在のところ調光や光の角度を変えることはできないそうだが、いずれ、部屋に窓がなくとも1日の空模様や自然光の変化をリアルに感じることのできる日が来るようになるだろう。

外は温暖化の影響で益々気温が高くなり、紫外線の影響も懸念され自然の太陽の光は避けられることも多くなるだろうが、こちらの「太陽の光」は大歓迎されそうだ。

暮らしが便利になればなるほど、システム化し無機質になるほどに少しでも自然体でいたいという欲求も同時に発生してくる。周りがどんなに発展しても、やはり人間自体は他の動物と同じ生物。今も昔もそこだけは変わらず自然を本能が必要としているのだなとときどき思う。

冒頭に記述した窓をイメージしたリアルな自然の情景だが、この技術を利用して自然に近い光を発光することができれば、よりリアルになるかもしれない。

今は太陽の光が降り注ぐ四角い青空を覗くというシステムだけでもセットが大規模でコストがかかってきてしまうが、さらにここから身近なものに応用されることを期待したい。

とりあえず…梅雨で雨の日が続いて青い空が恋しくなったときにでも体験に行ってみたい。

※TOP画像出典元 https://www.coelux.com/