台北旅行記

IoT /

友人3人と台北に2泊3日に旅行に行ってきた。この3人はもともと子供つながりで付き合いが始まって15年ほどになる。今でも年に数回集まって飲みに行ったり、こうして旅行に行く気のおけない友人たちだ。話を始める前に、彼らのプロファイルを書いておこう。

A氏 大学卒。大手のITシステムのソリューション会社勤務
   英語はほとんど話せない。JGCプレミアだが海外渡航は20年ぶり
B氏 大学卒。映像関連機器の販売とシステムインテグレーションの会社勤務
   英語はかなり堪能、海外渡航は数年に1回くらいだが、展示会や得意先に行くだけで自分の意志と足で街をちゃんとみていない。プライベートでの海外は新婚旅行以来20年以上していない。

彼らとはあまり仕事の話はしないが仕事の内容は筆者に比較的近く、ITシステムとかIP伝送なんかに関わっている。ふたりとも台湾は初めてで、筆者は10回目くらいだと思う。

今回は格安バスとLCCで台北入り、空港でSIM購入、駅で交通ICカード購入、UBERを多用、夜市、台北101、魯肉飯、火鍋(酢菜鍋)、点心、マンゴーかき氷3回、現地で一番旬なタピオカミルクティ店、台湾茶の体験、パイナップルケーキの名店、カラスミの穴場、台鉄弁当、マッサージ、おまけに九份老街などなどなど、通常4日分くらいのゴールデンコースを2泊3日で駆け抜けた。あと20分時間があればディンタイホン本店で小籠包も行けたのに。今回要した費用は5万円強だ。

こうした旅を通じて、彼らが口にした感想は、台北の良さ、みんな優しいとか、食べ物が美味いとははもちろんだが、「日本は遅れている、少なくとも全然最先端ではない」ということだった。

一番感動していたのはUBERだ。東京ではUBERを利用する意味はほとんど存在しないが、海外の多くの場所では非常に有効である。台北は電車もバスもタクシーも東京と同じレベルで発達しているが、タクシーやUBERが日本的に見るとかなり安い(3分の1近い)ので、3人の移動では非常に便利だ。一度やってきた車がメルセデスのSクラス、つや消し塗装のクルマでびっくりしていた。

GASKETの読者の皆さんはUBERは聞いたことはあると思うが、実施に使ったことがある人はそんなに多くないと思う。彼らもUBERはもちろん知っていたが、知っていることと実際に体験することのギャップである。初めての街で、とてもとても蒸し暑くて、今いる場所も行きたい場所もわからない状況でスマホアプリで呼び出し、言葉の問題も、見慣れない紙幣や硬貨に悪戦苦闘する必要もなく、目的地に快適に到着できる。これは机上では絶対わからない。これはスマホがあるから実現できることで、そのスマホが現地SIMで格安で使えるから力を発揮してくれる。

繰り返すが、彼らはITやIPの最先端の仕事をしている。彼らが今回感じたことは、日本はもっと進んでいる、優れていると思っていた、あるいは台湾は遅れていると思っていたのだ。この印象がかなり根底から打ち砕かれたようなのだ。

海外に行きなさいと言いたいのではない。少なくとも想像力を働かせることが必要だ。自分のいる場所、社会の先にあるものに対する想像力だ。自分たちの仕事、その将来、その競合について、その相対的なポジションについて知っておくと、自ずとやることは見えてくる。なんでもかんでもグローバルだとかそんな事を言うつもりもまるでない。井の中の蛙、大いに結構。でも大海にはクジラもオキアミもいることを知っている蛙になりたい。そしてもう一つ、今回のアテンドは筆者であるが、筆者にこうしたことを教えてくれた人の存在も重要だ。一つ一つを自分でやることもできるが、それには途方もなく時間がかかる。知っている人に教えてもらうことの重要性とその事に関する感謝も。