台北駅で見つけた歴史的全自動マシン

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台北駅で九份方面への電車を待っている間に駅構内を歩いていたときに、ちょっとわかりにくい場所に、本の自動販売機みたいなものを見つけた。よく見ると台北市立図書館の全自動貸出機だ。「FastBook」というようだ。台北駅には相当の回数来ているが、今まで気が付かなかった。説明を読むと、この機械は24時間利用可能で402冊の図書を収納できる。

機械はそんなに新しい感じはしないのでネットで検索すると2012年の1月から稼働しているようである。台北市内のMRT駅などを中心に10箇所ほど設置されている。利用には事前のユーザー登録が必要。おそらくそれはこの機械に対する登録ではなく、いわゆる図書館の利用登録をすると発行されるカードが必要だ。使い方はごく普通で、カードを読み込ませ、借りたい本の4桁の番号を入力するだけのようである。

利用方法

2012年という時代を感じさせるのは、書籍は現物が背表紙を見せて収納されている点だ。いまなら表紙を画像化してサムネイル表示して、書籍名や作者名、ジャンルなどで検索できるようにするだろう。ところがこの時代は、いまでも時々見かけるパン屋お菓子の自動販売機のように、本の現物がディスプレイされている。この方式だと本を探すのが大変だ。上部にあるLEDでは、おすすめか新着かわからないが、書籍の紹介をしている。もちろん返却も24時間可能である。

なかなか時代を感じさせる筐体

どんな本があるのだろうと見ていると、なぜか大川隆法氏の成功の法が収納されているのはちょっとびっくりした。まあ公共図書館であるから書籍の扱いに対しては公平であるべきなので当たり前なのだが。

なぜか大川隆法氏の成功の法が

ところで類似のものは日本にはないのだろうかと探してみたところ、図書館内でのセフル貸出、返却の仕組みは多くの図書館で導入されているが、図書館以外の場所で24時間無人で稼働しているものはこれまでに事例はないようだ。だが昨年11月に、オカムラがまさにこれと同じ機能の「Media Box」を発売開始したリリースを見つけた。いまのところ導入実績をネットで見つけることはできなかった。価格は950万円。

オカムラの自動書籍貸出返却機「Media Box」

このビデオの後半に出てくる、ランキングとか、オフィスなどでの機密文書の管理とか、ICカードではなくスマホにしたりSNSを活用したりと、もうひと工夫でサービスの価値が大きく向上するのではないか感じた。ただ物理的な書籍や書類の排出、搬入のメカニカルな部分が残るので、導入コストが劇的には低下しないだろうということと、収納物のサイズが限定的になるところは致し方ないのかもしれない。