ありそうでなかったモノをどう魅せるか。Baidu(百度)の子会社の新製品

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つい最近、電気量販店へ買い物で訪れたところ、レジ横に面白い展示があった。実寸の小さな部屋の断面図のようなもので、天井、壁、床があり、真ん中にベッドがあり、その目の前の壁にYouTubeの動画が投影されていた。

※参考写真。筆者が訪れたところとは別店舗ではあるが、装飾はほぼ同じである。

これは「popIn Aladdin(ポップイン・アラジン)」というプロジェクター付きのシーリングライトの展示だ。家庭用の引掛シーリングライトがあれば工事なしで簡単に取り付けることができる。LEDシーリングライトは多様な色から選べる調光・調色機能が搭載されている。本体に高音質スピーカーも搭載されており、天井から音のシャワーを浴びることができる。専用リモコンでは音声操作、検索が可能。投影内容は動画サービス、音楽ストリーミングサービスと連携、また、独自のコンテンツがあるのでそれを投影することができる。

こちらの商品のコンセプトは以下のようになっている。

「1人の父親として、子どもの世界観を広げたいと考えていた時に、
「寝室」に可能性があると気づきました。
これまで寝るだけだった寝室を、
家族みんなのコミュニケーションが深まる空間にできないか?
そんな想いで開発したのが、popIn Aladdinです。
一緒に見て、話して、遊んで、学んで、家族がもっともっと近くなる。
「未来の壁」が照らす家族の豊かな暮らし。
そのために、新機能・コンテンツ開発など、
今後も様々なアップデートに取り組んでいきます」

「popIn Aladdin」公式WEBより( https://aladdin.popin.cc/ )

子供と一緒に楽しめるような学習コンテンツから、大人も楽しめるヒーリングコンテンツもある。

「popIn Aladdin」公式WEBより( https://aladdin.popin.cc/ )

こちらの商品、見る人によっては、プロジェクター投影も、調色・調光できるシーリングライトも、まぁ元々ある技術を組み合わせただけだし、そんなに画期的なものではないのでは?という印象を受けるだろう。しかし現実はテレビに取り上げられたり、SNSでも話題になったりなど評判が良い。

もしも、初めてこの商品に出会った時、よくある電化製品のカタログのような白背景に商品をトリミングした写真が貼り付けられ、「プロジェクター付きシーリングライト 〜取り付け工事簡単〜」などと記載されているだけだったらそのまま興味を持たずにスルーをしていたかもしれない。

このような商品のように、画期的で高度な新技術を用いたものではないアイディア商品に近い分野ものは、いかに商品を興味を持ってもらい、どう魅せるのが大事なのである。アイディア自体はこの商品が出る前に、多数の人が思いついていたかもしれないが、それを確実に実現させ、今の消費者が求める心をいかに読み、そこをターゲットに的確な宣伝、デザインができるかどうかが重要であり、そこが難関だからこそありそうでなかった商品が日の目を見ずに消えていくのである。

とりあえず、このpopIn Aladdin、レンタルができるようなので借りてみようと思う。このターゲット層でこの金額だと、実際の映像の映りやインテリアとの相性などが気にかかり、なかなか購入が悩ましいところ。レンタルできるのは嬉しい。

開発したpopin株式会社は、株式会社東京大学エッジキャピタルの支援によって設立された東大発ベンチャーで、2015年5⽉に中国の検索⼤⼿「Baidu(百度)」の⽇本法⼈バイドゥ株式会社と経営統合し100%⼦会社となっている、というところも気になる。