深センはITの街として注目されている。その中心に君臨するのがWeChatを運用しているテンセントの新本社ビルである。そのデザインは非常にユニークだ。ネットの事前情報では中に入ることもできて、1Fにあるカフェテリアでは食事もできると書いてあったが、残念ながら入り口には警備員がいて立ち入りはできないとのことだった。

仕方がないのでエントランスの脇に回ってみたところ、写真のようなクルマが何台も止まっていた。そうである、グーグルストリートビューのテンセント版であるSOSO街景の撮影車両であることはすぐにわかった。


どちらかというとグーグルの車両よりもはるかにスマートに仕上がっている気がする。試しに2018年7月に完成したテンセント新本周辺を見てみると下記の通りだ。

クリマ関連でいうと、深センの市バスとタクシーはすでにすべてEVカーである。そのせいかどうかはわからないが、空気が汚いという印象は全く感じない。

続いてはこれも2019年の4月に移転したばかりの深センの蛇口フェリーターミナルビルだ。





最後は新幹線だ。広深港高速鉄道は2018年9月に香港から深センの間も開通した。香港から深センまで14分、広州まで47分だ。




中国は「こうしたディテールのデザインには頓着がない」と思っている日本人はとても多いと思う。もちろんド派手なカラーや、デザインのかけらもないという部分は当然ある。でもそれは日本も同じだ。そして何より、たかが電車の中のインテリアであるが、ディスプレイ装置周りのごくごく細かい部分をたまたま注目して見ただけだが、上記の写真のようなデザインにするためにはこれがいいと誰かが思い、これを実現するためにはコストが若干高くなるがそれが容認されていることだ。繰り返すが日本でこういう気配りを見たことがない。
こうした交通機関を見ても深センは日本の先を行っている部分ばかりが目立つのである。
【関連記事】
・深センに行くのでWeChat Payにポケットチェンジでチャージした
・深センでWeChatを使って思う 実は後ろ向きな日本のインバウンド政策
・深セン地鉄の動画ストリーミングは緊急時なら日本でも使えるのではないか
・深セン雑感その1 意外にいい感じのHUAWEIのアナログ店頭ディスプレイなど
・深セン雑感その2 デザイン性の高いクルマと電車