普通に現金で支払う地元の人

深センでWeChatを使って思う 実は後ろ向きな日本のインバウンド政策

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深センはWeChatだけで行きていけそうだがインバウンドには優しくない。インバウンドとはそう、ツーリストであるあなたのことだ。

中国の銀行口座またはクレジットカードがない人のWeChatへのチャージは、執筆時点でやはりポケットチャージ以外に方法はないようである。(2019年5月13日時点)昨日から今日にかけて、2人の友人からの送金を試みたが、写真にあるように表示されて受け取りができない。この4月まではできたようなので、こうした運用は刻々と変わっているようである。もしかすると復活する可能性もあるのだろう。

送金の受け取りには中国の銀行口座かクレジットカードが必要

たとえば香港空港からは深センの蛇口フェリーターミナルまで海路を使った。これは220香港ドルと高額ではあるが、たった30分で到着するので非常に快適である。深セン側の行き先にはよるが、MTR(地下鉄)に乗ればどこにでも行ける。

最近移転した新しいフェリーターミナルからMTRの駅まではB601という路線バスに乗るのだが、この運賃が1元である。日本からのツーリストからすると、この1元がなかなか手強い。ここまでの経路上ではそういう小銭は持っていないのだ。そこでWeChatの登場なのだが、これがなんといきなり使えないのである。

上記写真のQRコードを読み込んで支払うのだが、これができないのである。理由は公共交通の支払いに使うためには、中国の銀行口座やカードがWeChatのアカウントに紐付いているか、ミニアプリと呼ばれるサードパーティーのアプリを介する必要があるからだ。ミニアプリは中国口座を必要とする。もちろん普通の店で使う分には問題はない。見かねたドライバーがただで乗せてくれた、多謝。

本来はMTRもバスもWeChatで乗車できるのだが、日本人ツーリストには事実上不可能。その一方で街中はWeChat以外の支払いはそれなりに面倒である。またクレジットカードも、たとえカード自体が有効であっても認証が通らないことが続出する。つまり、日本みたいになんでもかんでもインバウンドインバウンドみたいな話とは正反対なのである。ツーリストにはあまり優しくないのだ。(人はみんな優しいけど)

中国版UberであるDiDiも同様。配車の確認のためにドライバーから電話がかかってるのだが、これが日本の国際電話というわけには事実上行かないので中国のケータイ番号が必要。その上で中国語の会話である。

先端を行く深セン。だがインバウンドのことは別に気にしていない。ここが日本とはまるで違う。理由は外国人に来てもらう、頼るなんて言うことは考えていないからだろう。自分から海外に出ていくからなのだろう。インバウンドという発想は実はとても後ろ向きなのだ。

本記事の内容は2019年5月13日時点のもので、日々変化している可能性がある。

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