IKEAが都心に小型店舗を出店する理由

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FAST COPMANYを読んでいたら、IKEAの面白い記事を見つけたので、今日はこちらを紹介する。IKEAが新しい店舗をフランスのパリでオープンしたが、その取り組みが新しい。なんとパリの地下鉄の駅のラ・マドレーヌ(Madeleine)を店舗に見立てたのだ。地下鉄の駅の壁には1500もの実物の家具などの商品が展示されていて、パリっ子たちを驚かせている。

IKEAはこの5月6日にマドレーヌ地区に新しい小型店舗をオープンしたが、それを盛り上げるために付近の駅をジャックしたのだ。IKEAはPRのために、地下鉄駅に椅子、カーテン、キッチン用品、さらにはぬいぐるみまでを飾り、 新しい小型店舗の認知を高めることにした。

実際、この取り組みはソーシャルでも見ることが可能だ。筆者もツイッターやインスタグラムでいくつかの投稿をチェクした。IKEA Parisで検索すると、駅のIKEAの写真がアップされていた。

La MadeleineのIKEAの店舗は、通常の店舗の平均サイズの約4分の1で、約54,000平方フィートしかない。今まで郊外の大型店舗を中心に展開していたIkeaが都市を攻略するための第一弾店舗で、4月にはニューヨークにも出店している。

買い物客はIKEAの商品をこの小型店で見て、その場で注文することが可能で宅配サービスを利用できる。今まで郊外の車ユーザーを主要顧客にしていたIKEAが、家具を運ぶための車を持っていない都会の人々をターゲットにしたのだ。自動車を持たない人を狙うのであれば、地下鉄の駅でのこの施策は確かに理にかなっているし、話題にもなる。

店舗をショーケースにし、オンラインと融合させれば、商品を全て展示する必要はなく、ポップアップ型の小型店舗でもこと足りる。店舗のコンセプトを変えることで、IKEAは店舗を小型化できたのだ。家賃を抑えると同時に都会の人を捕まえることができれば、IKEAは新たなマーケットを創造できる。

IKEAが小型店を出店したニューヨークでは、最近ポップアップ型の店舗が増えていると言う。メイシーズは、ニューヨークのヘラルドスクエアの旗艦店舗でポップアップマーケットプレイスをテストし、不動産のコストを抑えることに成功している。デパートのコールズは体験を重視した店舗にシフトし、フィットネスの企業を誘致し、自社の買い物スペースを縮小している。店舗をショーケースにし、オンラインと融合させることで、顧客の買い物体験も変わってくる。

amazonとの熾烈な戦いが進む中で、小売企業のOMOが進み、店舗のスタイルが変化する中で、マーケティングも確実に進化していることを今回のIKEAの試みによって気付かされた。

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