全長25メートル! 渋谷駅ビッグサイネージプレミアムはクリエイティブ次第

Digital Signage /

渋谷駅に巨大な高解像度ディスプレイが登場した。その全長はなんと25メートルもある。

左側には柱巻きのサイネージもある。狭い空間内で視覚的にやや競合している
東急エージェンシーの媒体資料より

COB型1.9mmファインピッチ(※)LEDビジョンを採用し、サイズは、高さ約2m、幅約25m、面積約50㎡で、OOH用のCOB型LEDビジョンとしては世界最大サイズです。視認角度が高く、どの角度から見ても明るさや色が変わらずに鮮明に見えることが特徴です。既に稼働中の隣接するデジタルサイネージや、大型の駅ばりボードなどと同時期に放映・掲出することで、駅全体をジャックしたインパクトのある訴求を、渋谷駅を目的地としたお客さまだけでなく、他社線への乗り換えのお客さまにも行うことができます。
また、LEDビジョンの上部には光を使ったパナソニック株式会社の新しい情報コミュニケーションツール
「LinkRay™」を設置しており、スマートフォンなどと連動した双方向配信にも対応可能な機能を実装させることで、拡張性を持たせた次世代メディアとして活用します。
※ COB=Chip On Board:LED発光チップを集積して基板にパッケージングしたLEDパネルです。視認角度、耐衝撃性、表示面防水性などにおいて、従来のSMD方式を凌駕する新世代 LED ディスプレイです。

https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20190307-1.pdf

入稿ファイルの解像度は公開されていないが、再生解像度は13,120X1,080で横方向は13K。フルHDを横に6.8面並べたサイズとなり、羽田の国際線ターミナルのLCDマルチに近いサイズだ。再生機器環境は不明だが、全画面1キャンバスとしての表示も可能ではないかと思われる。

25メートルというのは感覚的にどれくらい大きいのかわかりにくいと思うので、実際に歩いてみた時の動画がこちらである。歩くのに20秒ちょっとかかる。

左にあるのは4Kサイネージの魁となった98インチ4Kディスプレイ

全面の柱の一部にカメラが設置されている。特に説明書きがないので利用目途ははっきりしないが、センシングではなく表示状態をモニタリングをしているのではないかと思われる。

実際に現場で気になったのは、LED全面を歩くと明らかに熱を感じる。発熱が結構あるのだ。これから夏場に向かって若干気になるところである。

またディスプレイは巨大なのだが、空間が狭いのとディスプレイまでの距離が極めて近いので、表示内容の全貌がわからない。現場に行った時はパナソニックのオリパラ関連の広告素材が掲出されていて、6面マルチの構成になっていた。6面マルチとして使うのであれば、そういう設置構成にしたほうが遥かに低コストだと思われる。

このクラスのサイズのLEDディスプレイはソウルのCOEXなど何箇所かで見たことはあるが、改造をはここが一番高精細で、このビジョンは明らかにインパクトはある。それを活かすかどうかはクリエイティブ次第だ。この場所の場合は(1)全員が20秒かけて歩いているということ。(2)動線に対して表示画面は水平であるので視認性は良くはないこと。(3)どの時間帯も人が非常に多いので、全面を見通せることほとんどないこと。ということを念頭に置いたクリエイティブが必要だと思われる。おそらくキャンバスとしては小さめにモノにして、人の流れに連動させる、たとえば映像の中を人が同じペースで歩く、20秒ストーリーみたいなものがいいのではないかと感じた。

またパナソニックの独自仕様であるLinkRayに対応しているようだ。ディスプレイ上部の白く光っている部分が発光部のようである。