【DSE2019】Vol.03 細々したネタにもしっかりスポットライトを当ててみる

Digital Signage /

DSEの中で画期的ではないが、インパクトはそれほどでもないが気になったものをジャンル不問、順位不同で紹介しておきたい。

日本でも時々見かけるようになったHYPERVSN社の、一般的に名前を何と呼ばれているのかわからない、回転翼型のLEDディスプレイだ。しかし背景が抜けていないので空中に映像が浮かんでいる感が弱く、これなら別に普通のディスプレイでも結果は同じではないかと思われるデモンストレーションのやり方である。機器はCESの時と同じ構成で、コンテンツが変わっていた。

NUMMAX社のペンダント照明器具みたいな円形のディスプレイ。このサイズだと解像度が全然足りないが、照明器具みたいに考えればアリではないだろうか。普通の映像だとこういう360度映像を作りのは結構大変だったわけだが、いまはVRのおかげで安くていいカメラがたくさんある。それから切り出せばコンテンツ制作もかなり楽だと思う。

BEAM Authentic社は丸いバッジ型のOLEDディスプレイを展示。こうした名札のようなサイネージ端末は以前にも複数存在していた。今回のBEAMは以前と比べてユニークで、いいまでのものとは異なり、プラットフォームサービスであるという点だ。

・スマホアプリでコンテンツを作成配信
・コンテンツはテンプレートを利用しても、オリジナルで作ることも可能
・BEAM自体を広告媒体化することが可能。これによって費用を軽減できる
・緊急ボタンを押すことで最大4人に対してGPSの位置情報を送信可能

価格は99ドル。筆者はひょっとするとこういったガジェットが、いつかブレイクするのではないかと感じているのだが果たしてどうだろう。単に社員や店員が所属を明らかにするための可変できる名札といして使うのではなく、個性の表現のためのディスプレイになるとか、GASKETで何度も取り上げているMyMeと組み合わせると、スマホに変わる全く新しいガジェットの姿のような気がするのだが。発信側がBEAMで受信側がMyMe。BEAM側で表示される映像に透かし的なものが入っていて、MyMeの画像センサーでのみそれを検出できる。みたいなイメージで、人の五感の拡張とも言える。

続いてはPaintpam社のS−paint PROという製品。ガラスやアクリルなどの透明な面に塗ることで、プロジェクターの映像を投影することができるものだ。この手のものはシート状のものが殆どで、一度貼るとすぐには剥がずことができない。ところがこのS-paint PROがユニークなのは、塗ってから水で簡単に剥がすと言うか除去できるのである。塗るのもペイント用のローラーで塗るだけである。これは常設の利用場面ではまったく意味がないのだが、常設ではない、リアルなイベント、演劇、音楽ビデオなどで使うととても面白いと思う。

真ん中の映像が写っていない部分が拭き取ったところ
右の赤い部分も投射映像。乾燥するとそれなりにきれいに投影できる

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