これで本当に伝わるの?羽田国際線のトイレ満空情報

Digital Signage /

羽田から国際線に乗ったのは案外久しぶりだった。そこには最近あちこちで導入が進んでいるトイレの満空情報の表示サービスだあった。特に珍しいわけでもないのだが、気になったことがあるのでまとめておおきたいと思う。

場所は出国して左側に進んだ146ゲートの手前、図の赤丸のところだ。

動線上には天井付近にこのサインがある。

すぐ左手横の壁面にはこちら。

現場に行かないとわかりにくいと思うので細かく書いてみる。まず天井、壁面のサインだが、これはLCDである。筆者は「満」と「空」の文字にたまたま気が付き、かつそれは「満」の方だけ青く色がついていたので気がついたが、普通の人は気が付かない気がした。トイレマークである人形(ひとがた)までは誰でも一瞬で理解すると思うが、ここでは満空情報も提供されていることに果たしてどれだけの人が気がつくだろうか。

また色の有無、そしてその色の選択も気になる。「満」と「空」だけならそれぞれ「赤」と「緑」が万国共通と思われるが、ここではそれに加えてトイレマークの人形が女性が「赤」、男性が「青」で表示されているので、満空を赤と緑で表現するととても煩雑になるだろう。おそらくこの場合の正解は、人形には色を付けず、満空だけを赤と緑でそれそれ表現することだと思う。理由はトイレの存在以上に、満空の表示がここでの提供情報だからである。さらに赤だけは「時々」点滅すれば目線も行くし、かつリアルタイム情報であることにも気がつくと思う。なおこの「時々」のタイミングやスピードはとても重要なポイントだと思う。視覚的に変化させないと目が行かないし、変化せせることによってダイナミックサイネージであることが初めて伝わるのだ。

こうした些細なことと思えることを、デジタルサイネージではきちんと検討する必要がある。人は誰もサイネージを見ようと思って歩いているわけではないわけで、一瞬で理解されない情報の提供は無意味でしかない。

センシングはどうやっているのだとうかと思い、中に入ってみた。ドア上部に磁気系のセンサーが付いていてこれでドアの開閉状況を判断しているようである。このトイレは空室時にはドアが開いたままの状態になる仕様になっているのでこれでよいが、しまってしまうドアではこのセンサーでは判断ができない。このあたりも現場の状況によって最適なセンシング方法を検討することは重要だ。

なお残念なこととしては、このとき男性は「満」となっていたのだが、実際には5つの個室のうち2つは空いていたのだ。センシングや表示の仕方以前の問題として、これではミッションクリティカルな利用者にとってはとんでもない情報を提供し続けていることになる。そしてこの故障は、誰かが定期的にチェックしているのかどうかもすごく気になった次第である。