設立12年目を迎える一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアムは、2019年から新たな試みとして、「デジタルサイネージコンソーシアム オープンラボ」を開催した。デジタルサイネージの市場が拡大している中で、これまでの主な利用用途である広告、販促、インフォメーション、アンビエントといった領域だけではないユースケースや、インターネットや現場でのセンシング情報によって表示コンテンツを切り替えるダイナミックOOHの事例紹介などを行うもの。これによって新たな市場参入や、新たなデジタルサイネージの導入を促すことを目的としている。オープンラボの名前が示すとおり、デジタルサイネージコンソーシアム会員以外でも無料で参加できる企画である。
オープンラボの第1回は、「デジタルサイネージは新領域へ IoTでセンシング、AIでアナライズ、サイネージでビジュアライズ」というテーマで、1月23日に開催された。会場の慶應義塾大学三田校舎の北館ホールには200名ほどの参加者が集まった。3分の2はデジタルサイネージコンソーシアムの会員ではなく、業種・業界的にも現状では直接サイネージ事業に関わっていない方々の参加が中心で、これは当初目的どおりである。
なお同イベントは以下の各社の協賛で開催された。
株式会社ビズライト・テクノロジー
株式会社ニューフォリア
DSJ2019(株式会社ナノオプト・メディア)

オープニングトーク
デジタルサイネージのこれから
伊能美和子 氏
タワーレコード株式会社 代表取締役副社長
一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアム専務理事


「そのとき、その人、その場所に」 Dynamic DOOHのパワー
神内一郎 氏
株式会社電通 アウト・オブ・ホーム・メディア局
テック&データインテリジェンス部長

デジタルサイネージに最適なエッジAIソリューション
株式会社ビズライト・テクノロジー 代表取締役社長 田中 博見 氏

楽天発・デジタルサイネージ・ソリューション
益子宗 氏
楽天株式会社 楽天技術研究所 未来店舗デザイン研究室 室長
筑波大学 芸術系 教授

ニューフォリアデジタルサイネージコンテンツについて
太田 寛人 氏
株式会社ニューフォリア ソリューション事業部 デジタルサイネージグループ マネージャー

「IoT/AIによって実現する”空いているか1秒でわかる”デジタルサイネージ」
河野剛進 氏
株式会社バカン 代表取締役

「デジタルサイネージジャパン2019開催に向けての新展開」
株式会社ナノオプト・メディア 取締役 COO 大嶋 康彰 氏


ラップアップトーク
山本孝 氏
ジェイアール東日本企画 デジタルサイネージ推進センター センター長
一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアム 理事
デジタルサイネージコンソーシアムはオープンラボは今後も継続していく方針で、次回は10月から11月を予定している。これは6月のDSJと1月のオープンラボの年3回のイベント構成とするためである。DSJ2019が終了する7月ころに開催テーマを決定していきたいとしている。