【CES2019】Vol.10 CESではAIとブロックチェーンはどうだったのか

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CESでは前半2日はほぼAIとブロックチェーン関連のセッションの聴講をした。それだけ個人的な期待値が大きからである。しかしながら結果的には、聴講して成果があったという印象は残念ながら無い。例えばこういったセッションだ。

AI Everywhere
The Future of Entertainment with AI
Blockchain and Advertising: The Possibilities and Realities
How Blockchain is Remaking the Media/Entertainment Business

他にも聴講したが、全体として期待に答える内容ではなかったのは、自分が期待したのももう少し技術的であったり、あるいは逆に具体的ビジネスや事例的なものだったのに対して、多くのセッションは概念的な話題に終止したからだ。とはいえこれら複数のセッションから筆者なりにまとめてみよう。ただしこれは必ずしも筆者の意見と一致するものばかりではなく、あくまでもCESのセッションの内容報告という意味である。

メディアとAIに関して
メディアおよびエンターテイメントにおけるAIの使用事例の大部分は、3つの主要カテゴリに分類される。
(1)マーケティングと広告:映画の予告編の開発や広告のデザインの支援。
(2)ユーザーエクスペリエンスのパーソナライゼーション:ユーザーの行動や行動からのデータに基づいてパーソナライズされたコンテンツを推薦する。
(3)検索の最適化:メディア制作プロセスのスピードと効率、およびビジュアルアセットを整理する機能を向上させる。現在はバックグラウンドで行われていることが多く、スタジオでのコンテンツ作成や制作プロセスの改善に貢献している。
確かにそうなのだが、どれも今ひとつぼんやりした話だ。

メディアとブロックチェーンに関して

中央がBraian Wong氏

IBCとは異なり、全体的に仮想通貨系の登壇者がメディアの話をするというスタイルが主流。そのため話がデジタルマネーの話に終始しがちで、メディアの話になるものが多くない。そんな中でKiip社のCEOであるBraian Wong氏には注目しておきたい。もちろん知らなかったが、18歳でブリティッシュコロンビア大学を飛び級で卒業して現在27歳。Kiip社はFast Campanyから世界で最も革新的な企業50社に選ばれている。気になって調べてみると、こういうサービスを行っている。

Amazon Fire TVアプリと連動して、たとえば3つのエピソードを視聴した視聴者にスニッカーズをプレゼントするというようなプラットフォーム・オン・プラットフォームをローンチしている。これの考え方が重要で、わかりやすく言うとかつてソニーがハードディスプレコーダー「コクーン」で録画番組を再生する際に、CMを差し替えて再生する機能が物議を醸して、結局潰された経緯に似ている。

話がそれてしまったが、全体としてCESのセッションはAIもブロックチェーンも期待はずれ。AI関連については展示出展に興味深いものはあるのだが、ブロックチェーンはIBC以下。このブロックチェーンのエンターテインメント領域での利用は東海岸にベンチャーが集まっているようなので、別のイベントなりを探してみようと思う。

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