CESで見つけたOrcam Mymeを使えば、人の名前を忘れても大丈夫

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ラスベガスで行われたCES2019に参加したが、出会った人、展示物、広告などから多くの刺激をもらえた。街中がCES一色という感じで、世界中から人が集まり、会場周辺は渋滞だらけで、移動にも相当苦労した。乗車したLyftの運転手は昼間は会場周辺に近づきたくないとぼやいていたが、夜はCESのお客さんで稼いでいると笑っていたのが印象的だ。それほどこのイベントは魅力的で、多くの人を惹きつけている。

モノレールのGoogleの車体広告、それに対抗したかのようなAppleの壁面広告などのOOH広告やIntel、LG、Amazonなどのイノベーティブなプロダクトや展示からたくさんの刺激を受けた。筆者は今回CESを初めて体験したが、来年も絶対ここに来ようと思うほど、このイベントにはワクワク感がある。最新のテクノロジーやスタートアップの提案に直に触れることで、脳が刺激され、様々なアイデアが浮かんだ。おじさんの脳がこういう状態なのだから、若い人はCESにどんどん参加し、世界中の最新のテクノロジーや登壇者の知見を吸収すべきだと思う。

ラスベガスのAppleの壁面広告

実際、同行者に話を聞くと昨年に比べ、日本人参加者が相当増えているとのことだ。年々、CESの展示内容が変化、拡大し、対象業種が広がっているのが理由として考えられる。IoTや自動運転のイノベーションは業界の垣根を破壊するのだから、その対策を早めに立てるのは意味があることだ。まさにCESがその機会を担っている。

ヨーロッパなど海外勢の出展も増えている。常連国フランスだけでなく、オランダ、イタリア、スイスなど国ごとに出展し、スポーツやファッションのテクノロジーで面白いアイデアを披露していた。日本、アジア、ヨーロッパのスタートアップが出展することで、よりこのイベントのエネルギーが高まっている。

AmazonやGoogleなどの展示内容は様々なニュースサイトやこの GASKETで紹介されているので、今日は私が気になったプロダクトを紹介する。OrCam MyEyE 2というメガネに装着するタイプのカメラとそのテクノロジーを応用した新製品Orcam Mymeで、開発はイスラエルのOrCam Technologiesが行っている。

OrCam MyEyE2は視覚障害者向けのもので、ワイアレス、軽量かつコンパクトな製品だ。2015年にリリースされ、CESで火がつき、海外の様々なメディアで紹介されていたが、筆者は今まで見逃していた。この商品の特徴は以下の3つだ。
1、新聞、本、レストランのメニュー、看板、商品ラベル、コンピューター、スマートフォンの画面などの印刷されたテキストやスマートフォンのデジタルテキストを視覚障がい者向けの画期的な支援技術を使い、音声に変えてくれる。
2、顔の認識が可能 目の前にいる人が誰かがわかるので、即座に誰がいるかを音声で知らせる。
3、色の認識が可能 クローゼットの服を探すときになどに、服の色を教えてくれる。
視覚障害者の方には便利なサービスで、イギリスのウイリアム王子も評価するなど、プロダクトの存在感は増している。

新製品のOrcam Mymeのアイデアは斬新で、一般人をターゲットにしている。先進的なウェアラブルAI主導のコンピュータビジョンを使用して、即座に目の前の人の顔を認識し、誰かを教えてくれるのだ。携帯電話やスマートウォッチに誰かが通知されるので、目の前の人の名前を忘れていても、慌てずに対応できる。

数年前に仕事を一緒にしていた人と突然再会した時に、名前を思い出せないことがよくあるが、これをOrcam Mymeが防いでくれる。人の名前を忘れた時の居心地の悪さから逃れられるのは本当に助かる。OrCam MyMeは名刺や名札、またはオンラインの友達を自動的にスキャンして同期する。会議やイベントで出会った人々の名前をこれで即座に思い出せる。また、会話が盛り上がるような仕掛けが施されている。人が認識されると、名前以外に、連絡先情報や最近の活動内容やツイートも送られてくるのだ。ここから会話が盛り上がり、ビジネスが再スタートするかもしれない。

今回このプロダクトはキックスターターで資金が募集されていたが、$39,800の募集に対して、$185,003が集まっている。このOrcam Mymeに対して、多くの人たちが可能性を感じているようだ!

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