【CES2019】Vol05 デジタルサイネージ的なもの

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CES2019会場内でデジタルサイネージ的に気になった事例をいくつか紹介しておきたい。

手前の男性も手を振っていた

FLIR SystemsのTHERMINATORは赤外線カメラである。これ自体に特殊性はないのだが、ブース内の巨大なLEDモニターにリアルタイムで表示される赤外線画像は、単に会場にいる人を写しているだけである。たったそれだけのことなのだが、会場にいる人はこれが現場のリアルタイムの映像であることがすぐに分かり、自分を探し出し、ディスプレイに向かって手を振ったりするのである。

これを赤外線カメラではなく、通常のカメラの映像にソラリゼーションのようなエフェクトをかけても似たような映像はできると思うのだが、顔や手の部分だけが赤くなったり、カバンを触るとしばらく触った部分だけが赤く変色するなどというような、映像エフェクトだけではできない表現であることにすぐに気がつく。スタッフにこのブース演出の意図を確認したが、やはり「こういう映像は結構目立って受けるんだ、制作コストもかからないし」と言っていた。そのとおりだと思う。

サイネージの世界では類似のものとして、ARで人物に例えば帽子をかぶらせるようなものがあった。赤外線カメラの映像そのままかどうかはともかく、自分であることがわかって制作費が永久にかからないコンテンツを考えるのは場面によっては有効だと思う。

 

続いては出展社の製品ではなくブースの演出としての紹介である。こちらは社名を失念したしまったのだが、LGのウルトラストレッチモニター6面を縦に雁行型に配列したもの。6面で1キャンバスを構成している。真ん中部分は線品が置かれているため、一部ディスプレイは隠されている。これは通路を歩いていると視野角が変わるのでだんだんと映像が見えてくる、あるいは逆に見えなくなるので。なんだろう?と思わず視線を向けてしまった。極めてシンプルだが結構使える方法である。

 

こちらは最近展示会や一部店舗でもよく見かけるようになってきた、HYPERVSN社のファン型LEDを使った3Dモニターである。日本ではほぼ確実に、手前に保護用のアクリル板をつけてしまうのだが、やはり無い方が空中に映像が浮かんだように見える。年々解像度が上がり、大画面化すなわち複数台を制御できるようになっている。またフレームレートも30fpsだ。

裏側に回ると当然ながら何も見えない
11X7の77台構成

これは空中に浮かぶ映像、すなわち3D感、浮遊感が売りなのだが、背景がこうだと正直あまり意味がないと思う。せっかくの高度な技術が台無しだ。メーカー自らこういうブース演出をしてしまうのはどうしてだろう。

 

最後はLGの湾曲OLED。昨年は縦で回廊のような構成だったが、今年は天井から正面まで。確かに圧巻なのだが、どうしてもベゼルが気になって仕方がない。

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