香港レストランの最新デジタルサイネージ事情

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筆者は毎年、香港でクリスマスを過ごしている。ここ数年顕著なのは中国人パワーで、ホテルやモールなどでの彼らの存在感に圧倒される。逆に、バブル時代に多かった日本人観光客は減っており、街を歩いていてもほとんど日本語を聞かなくなった。

レストランもどこも混雑していて、高級店は事前の予約が欠かせない。人気のあるMott 32/卅二公館 などは数ヶ月前から予約しないと良い席を取れなくなっている。今回、筆者は、運良く滞在先のホテルのコンシェルジュのおかげで、遅めのランチを食べることができたが、ここの飲茶は香港に行かれるなら絶対におすすめしたい。少し値段ははるが、ここの点心はどれを食べても幸せになれる!

街角のモールの人気店も予約をしておいたほうがよいが、最近はデジタルサイネージの普及で観光客も席を取りやすくなった。クリスマス時期の香港島Causeway Bay界隈のレストランはどこも混雑していたが、このサイネージのおかげで、それほど待たずに美味しい食事にありつけた。今回はタイムズスクエアビルの金満庭(Modern China Restaurant)で夕食を食べることにした。小龍包や清炒蝦仁、水煮牛肉(スパイシーな牛肉の煮込み)がリーズナブルに食べられる店で、現地の人たちが家族で利用する人気店だ。

夕食時でエントランスは大変混雑をしていたが、予約なしでも入れることを確認し、写真のサイネージで席の予約を行った。人数を登録すると自分の順番がレシートタイプの紙のチケットに印刷されるシンプルなシステムだ。チケットのQRコードを撮影するとサイトで待ち人数を確認できるので、顧客のイライラを防げるし、スタッフの仕事も減らせる。

店舗横の大きめなサイネージに待っている人の人数が表示される。この表示の仕方が香港らしいので少し説明を加える。香港の食事は家族や仲間で行われることが多く、アルファベットのABCは席の大きさを表している。Aは1、2名のカップル席、Bは4人席、Cはそれ以上の大人数用の円卓だ。

私は家族席の4名を予約したので、Bの表示をチェックすると5人待ちだった。スタッフに時間を確認すると10分程度で入店可能とのことだったので、そのまま待つことにした。自分の順番になるとサイネージから音が鳴り、スタッフにレシートを渡すと席に案内される。

香港では英語が通じるという先入観があるが、最近は意外に英語が喋れないスタッフも増えている。人不足は香港も同じで、サイネージが人の役割を担っているのだ。また、待っている人数がわかるためか、地元の人たちはその場を離れ、モール内で買い物を楽しんでいた。飲食店で並ぶのに慣れている香港人だが、このサイネージによって、店の前で無駄に待つ必要がなくなった。

その後、九龍(九龍)のStar House地下の Shanghai LaoLaoやMong Kok(旺角)の巨大な複合ビル・ランガムプレイス(朗豪坊)Jasmine Garden(八月軒)NeNe Chickenでも同じサイネージを発見した。

ショッピングモールとこのレストランサイネージの組み合わせは、香港人の気質にあっている。来年以降、多くの香港の飲食店で採用されそうだ。(この情報は2018年12月現在のものです。香港のレストランの入れ替わりは激しいので、情報は随時ご確認ください。)