Railway Infotainmentという事業領域がある

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都市部の通勤電車はこれから20年、どう変わっていくのだろう。これを考えるときには電車のことはもちろん、移動手段としての自動車バスやシェアバイクのことも考える必要があるのは当然として、もっとマクロでは人々の生活や働き方がどうなるか、そしてスマートフォンやデジタルサイネージがどういうコミュニケーションを提供できるのかというところまでトータルで考える必要がある。

電車でもいまままでの当たり前が変わっていく可能性がある。放送と同じようにハード・ソフトが分離されたりするかもしれないし、Amazonプライム・ビデオのように電車賃が無料、または乗客が払わないかもしれない。いまでも交通費を負担して商売をしている例は山ほどあるし、よく考えれば通勤定期はそれに近い。こういった事柄を一気に変えてしまうことは、デジタルインフラが整ってきているので技術的には比較的容易なことである。飲食店がお客様の電車賃を負担することはやろうと思えばすぐにできることだ。

Railway Infotainmentというビジネス領域がある。類似のものでは飛行機の中のIn-flight Entertainment(IFE)は馴染みがあるだろう。最近のIFEは、長距離路線では大画面化やインターネット接続が主流になっているし、近距離路線ではシートモニターは設置せず、WiFiを介して各自のスマホやタブレットで視聴させる方向である。電車の場合も長距離の特急列車と、中近距離の通勤列車では状況は異なり、前者は飛行機に近いものになるのは理解できる。

問題は通勤電車におけるインフォメーションとエンターテインメントである。欧米には専門の会社やメディアも存在している。日本の場合は電車にデジタルサイネージが搭載され、乗客の多くはスマートフォンを手にしている。この状況をどう活用するか。そのためには様々なセンサーをどう活用するか。活用した結果として、どういうコンテンツ、どういうマーケティング利用を開拓できるか。

通信ネットワークも4Gから5Gに変わっていく。移動体に対しても今までは考えられなかったような通信が可能になる。そしてやはり強く意識する必要があるのは、自動運転のビークル(あえてクルマという言葉を使わない)がどのように使われ、今で言うところのパーク&ライドのパークが無くなる結果、何が起きるのか。コミュータービークルからコミュータートレインへのコミュニケーション動線はどうやって継続させればいいのか。

我々の埼玉高速鉄道におけるデジタルサイネージ事業はこうしたテーマへの挑戦である。