DOCOMO Open House 2018が濃厚なので気になったところだけpick up

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東京ビッグサイトで開催されたDOCOMO Open House 2018に参加してきた。会期は12月の6,7に両日だ。筆者は初参加だが、話によると規模が大幅に拡大したらしい。それもそのはず出展数は200と、一つ一つを丁寧に見ていったら2日ではおさまらないのではないかという濃厚さ。目玉の5Gを始め、AIやIoT、SmartCityやヘルスケア、災害対策など多岐に渉るカテゴリーは15種にも及ぶ、一見難しそうに見える展示も話を聞くととてもわかりやすく、生活に密着したものや未来が想像しやすいものが多く、さすがドコモと言った所で非常に感心する次第である。200となると小さなブースが沢山あるのだが、山椒は小粒でもピリリと辛いというよりか、小粒でしっかり味わい深いという感じ。
本イベントは既に沢山のメディアが取り上げていることと思うので、気になったものをpick upするだけに留めておこうと思う。

 

デバイスクラスタ

デバイスクラスタ。街中にある様々なディスプレイを自分の物として使う、というコンセプト。ここではスマートフォンに搭載されているNFCでタッチすると、例えば飛行機のディスプレイでクラウド上にあるファイルが表示出来たり、マップアプリと連携しながら改札にタッチすると自分の行くべき方向を矢印で表示したり、行くべきバス停を表示したりできる。街の店頭などにあるディスプレイもタッチするとクーポンと共に行くべき方向の矢印が表示される。将来的にはわざわざタッチさせるのではなく、Bluetoothで情報を取得、プライバシー保持と自分の情報が出ているということをわからせるためにニックネームと共に表示させたいということだ。

AR/MRプラットフォーム

AR/MRプラットフォーム。複数デバイスでAR/MRコンテンツをインタラクティブに共有出来る。つまり、同じARを同じタイミングで複数人がそれぞれのデバイスで見られるというもの。デバイス上で再生されているARの動画コンテンツまで全端末で同期している。まさしく「電脳コイル」の世界!で、これがわかる人には一発でご理解頂けるだろう。用途としては、例えば不動産業で家具の位置を見たり調整をしてみたり、デバイス自体も認識しているので子どもたちの鬼ごっこに使ったり…などがあるそうだ。空間を3Dで認識させて制作されている。これがメガネになったら電脳コイルだ、すごい。と個人的には感動した展示。

ドローンヘルメット

ドローンヘルメット。頭に付けて空を自由に飛ぶものではなく、歩行者誘導システム。ドローンの傾きにより自分もついその方向に歩く⇒ナビゲーションの役割、地図を見ながらの歩きスマホの撲滅、などが狙い。装着時は重たいのだが、稼働時はドローンが浮くので多少首の負担は減るそう。大きい、音はでかい、どこまで自動制御にするのか…などなど課題は沢山あるが発想が面白い。筑波大との協同研究。

自動観光ルート案内

自動観光ルート案内。目的地と気分と時間をいれるだけで一瞬で最適な観光ルートを提示してくれる。詳細はもちろん、MAPでの軌道も表してくれるという、非常にかゆいところに手が届くシステム。旅に出る際は計画を立てずに出たとこ勝負だけど先達はあらまほしきものかなな仁和寺なる法師にはなりたくない(行くべき所はちゃんと行きたい)と思っている筆者のような人間には欠かせないアプリ。今すぐリリースして欲しいと強く思ったアプリ。JTBの協力。

おはなしメモ

おはなしメモ。スマホで話した事をテキスト化してくれる。外出先ですぐにメモが取り出せない、などの時などに非常に重宝する。これが固定電話でもできたら電話を取る人の負担が減り、CSVで書き出せば共有もしやすくなり、広くあまねく色んな企業が絶対欲しがるのでは…と思ったアプリ。

混雑状況通知サービス

混雑状況通知サービス。Beaconを持ってる人達がどこにどれだけいるか、をディスプレイに表示。例えばホテルのレストランの朝食時の混雑状況を部屋のディスプレイに表示が出来る。わざわざBeaconを別途持たせるのは難しいので、ルームキーのアクセサリーなどをBeacon化し鍵と一緒にすると持ち歩かせる違和感がないのではと思う。

AVATARミュージアム

AVATARミュージアム。ANAと凸版印刷。写真右手のパネルにある分身ロボットが自分の代わりに現場に行ってくれます、というもの。地方の水族館などはとても良いのにアクセスも悪く空いている…という地方創生にも役立つ。空いているのでAVATARがうろうろしていても大丈夫だったりするらしい。なるほど。AVATAR自体を恐らくBluetooth接続したNintendoSwitchのJoy-conで片手で操作していたのも印象的。
5Gの利点である4K高画質でも無理なく送れるので画質がとても綺麗。双方向でやり取りも可能。

ジオスタサッカー

ジオスタサッカー。普通の中継はもちろんの事、選手のトラッキングやボールのトラッキングも出来、様々な視点で視聴が可能。映像で位置情報もとれるのでどこに選手がいたか、というのもわかる。実際は二秒遅れ程度なので、スタジアムでスマートフォンなどデバイスを使用し選手のトラッキング映像を見るときはラグが出るので課題が残るが、TV中継は元々二秒遅れなのでクリアしている、とのこと。

高品質空間演出

高品質空間演出。額縁が5Gの受信機で、HDMIで繋げばそれだけで4K動画を受信しディスプレイに映せるというユニークなもの。地下や窓の付けられない環境など、空間演出をよりリアルにすることが出来る。風にそよぐ樹木など、窓から見えているような景色を映せば閉塞的な気分も大分癒やされるだろう。たき火の映像をずっと見ていたいな、と思ったコンテンツ。

多地点高臨場遠隔演奏

多地点高臨場遠隔演奏。福島(ベースとボーカル)とスカイツリー(ドラム)とお台場(ギターと司会)で同時にセッション。遅延が全く無いので、普通に曲を弾いてもBGMにのせて弾いてるようにしか見えないため即興で曲作りのパフォーマンスを行っていた。スタジオでやるよりも音が良い!と評判。遅延が本当にないので、遠くに居ても曲作りが出来るようになり、これからは場所も国も関係無くコミュニケーションを取りながら様々な事が出来るのではないだろうかと感じた。

ニューコンセプトカー

ニューコンセプトカー。外に居る人をカメラで認証、属性を解析して広告の出し分けを行う。&外の映像を中のディスプレイで4Kで投影、外が暗くても映像が明るいので目で見るよりよく見える、なども可能。自動運転。PRが目的のため、イベント会場などの回遊でゆっくりと走ることが多いかもしれない。

建設・鉱山機械の遠隔制御システム

建設・鉱山機械の遠隔制御システム。KOMATSUとの協業。実証実験で、千葉にあるブルドーザーを都内から遠隔操作というのを行っていたそうだ。5Gで遅延がないので、遠隔でもほぼリアルタイムに高精細な動画を確認出来るため、安全面に問題は無い。手元のタブレットでは4台の魚眼レンズでとっている映像とCGのブルドーザーをリアルタイム合成したものが表示され、、任意の角度から確認も可能。もし何か障害物などがあった場合も目視に近い形で確認が出来る。もちろん現場の状況の情報も掲出。

ガラスアンテナ

ガラスアンテナ。AGCとの協業。ガラスにアンテナが入っている。例えばビルの窓に付けて外に向けて基地局化し、道行く人に電波を届けられるというもの。発想を逆転し、電車の窓に付けて車内を基地局化、というのもできそうだ。

Las VegasのSmartCity

Las VegasのSmartCity。防犯カメラがトラッキングしてAIが解析(Edge)、指名手配犯や危険運転などAIが通報を行う。生データはLas Vegasで、解析データ(クラウドに上げる)はdocomoのもの。市民の「警察が見てるのとAIが見てるのとかわらないから、カメラで撮られていてもプライバシーはこの際どうでも良い」ということで割とすんなり導入が決まったらしい。CIOが気に入ったというのもあるそうな。

AI除草ロボット

AI除草ロボット。農業での利用。ホウレンソウを画像で学習させ、それを踏まないようにしながら除草をする機械。ご承知の通り人間とAIでは物の見え方が違うため、学習が大変になってくる。本当は稲の雑草を除去したいが、稲は高さがあるからこの形だと結構難しい。鴨を田んぼに放して水草や虫などを食べてもらう合鴨農法というものがあるが、小型ロボットを放して田んぼの世話をしてもらう将来があるかもしれない。

話者の属性や意図を汲んだ音声翻訳

話者の属性や意図を汲んだ音声翻訳。既にドコモがリリースしている翻訳アプリの強化版で、例えば「京都に行ってみたい」「京都に行ってみたい?」の2つの意図をちゃんと聞き取り、語尾が上がったかどうかで判断、きちんと翻訳する。男女の属性もしっかりと認知。スマートスピーカーに話しかける用の言葉遣いからの脱却も目指す。

VMocap:ビデオモーションキャプチャ

VMocap:ビデオモーションキャプチャ。モーションキャプチャ用のデバイスなどを装着しなくてもモーションキャプチャをリアルタイムで出来るというもの。カメラ4台、PCも4台体制でEdge処理。筋肉の使い方も学習させているので、スポーツ分野での解析に役立つ。何も装着しなくて良いので、場所を選ばず、より自然な動きが解析可能になった。まだ開発段階なので、ダンサーのテンションが上がり複雑な動きをするとちょっと挙動不審になる。

その他医療やら自動車やら災害対策など、どれだけ手広いのか…。
私達の生活基盤を支えるものからエンターテイメントまで幅広く、見ているだけでも非常に楽しめた。今回の記事での紹介はほんの一部。専門知識が無くても非常にわかりやすく楽しめるので、気になった方はぜひ参加されることをオススメしたい。来年もぜひ参加したい。

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