音声で操作する館内案内サイネージ 「MARK IS 福岡ももち」

AI/Digital Signage /

「MARK IS 福岡ももち」は、福岡のヤフオクドームの隣、旧ホークスタウンがあった場所に、11月21日にオープンした大規模ショッピングモールである。運営は三菱地所リテールマネジメントだ。

ここにはInfobotと名付けられた館内案内のためのデジタルサイネージ端末がある。一般の人には外観だけでは何の端末なのかは多分わからないだろう。上部にあるデザインされた「i」は、インフォメーションのこととはまず気がつかない。

 

端末に近づいて画面にタッチをすると、「話しかけてください」とだけ表示される。エレベーターホールと有人の案内所の横に置かれた状況で、「お腹が空いた」と端末に向かって声を発するのは相当の勇気が必要だ。この端末のいちばん最初の入り口のユーザーインターフェイスは音声入力だけで、画面タッチで行うことはできない構成である。

 

そこで、ピカピカの筐体に貼り付けられたシールに例として書いてあった、「レストランを教えて」と言ってみた。すると画面には、館内にあるレストランのリストが、店名だけでテキスト表示される。ロゴが出るわけでも、イメージ写真があるわけでもないので、初見では食のジャンルが想像できないものも少なからず含まれる。ところがこの先に進むには、音声入力とタッチ操作のどちらかになる。ここでの音声認識率はかなり低くなる。読み方がわからなかったり、イントネーションが正しくないからだと思われる。

 

この端末には、来店ポイントを発行する機能がある。あらかじめMARK IS福岡ももちの専用アプリをインストールし、アプリからスタンプ読み取り機能を立ち上げ、カメラを筐体上部の「i 」の部分に向けるとスタンプが一つ加算される。この仕組みはPanasonicのLinkRayを利用している。特にLinkRayである必然性はなく、QRコードでもできる機能だろう。

 

興味深いのは、この来店ポイントをゲットしようとする人が案外多いことだ。開業直後だからなのかもしれない。また正確にはこれはポイントではなくスタンプなので、単純に何回来たかというカウントのみで、売り上げや購入金額にl連動するものではない。しばらく観察していたが次々とやってくるのでどういうメリットがあるのか気になったので調べてみた。

 

スタンプ100個で1000円の商品券。スタンプは1日1個なので100日通えば1000円もらえることになる。ごくごく近所であれば価値としては理解できる。

 

館内の子供向けのエリアにはビーチがある。壁面と床面に敷き詰められた人工の砂にプロジェクターで投影している。時々魚がやってくる。人を検知しているので、子供が動くと波紋が広がる。

 
こちらには変則配列のディスプレイ。この手のものは作り手が思うほど、また難易度がそれなりに高いもかかわらず、見る人は何も感じないものである可能性が高い。ここでも目を惹く状況ではない。