InterBEE2018 Vol.003 機器展としてのInterBEEはどうだったのか

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機器展としてのInterBEE2018はどうだったのかという話をしたい。キーワード的にはIPやAIといいたいところではあるが、IBCのそれと比較すると圧倒的に弱い。これについてを今回言及することはしない。

InterBEEはもともとInternational Broadcast Equipment Exhibitionの略であったのだが、2017年からInternational Broadband and Entertainment Exhibitionに変わっている。オフィシャルにアナウンスしたわけではなくひっそりと書き換えている。

今年のトレンドをあえて一つに絞るなら、「8Kが当たり前になりつつある」ということだろうか。12月から4K8Kの放送が開始される。これがすぐに家庭に普及するわけではないが、いつも言っているように日本の家庭に4K8K放送の受信環境が入るか入らないかは結構どうでもいい話だ。市場のリーダーシップは中国とインド、インドネシアが握っているのであって、日本で4K8Kテレビが売れるか否かは些細なことでしかない。

おなじみソニーのCLEDISは今回440インチで8Kをドットバイドットで表示できる環境で展示した。表示された素材の一部には4Kのものも見受けられたが、8K素材を、それも広いスタジアムの全景のような映像を440インチで見ると現場よりクリアではないかと思えるレベルである。

またNHKメディアテクノロジーは、一般公衆光回線を利用して、渋谷から幕張まで8Kライブ伝送を行った。現状では15秒ほどのディレイがあるというが、特別な回線を用意すること無く、8Kのライブ伝送が可能になってきたのだ。当然といえば当然だが、こうした進化のスピードは早くなることはあっても決して遅れることはない。

ここ数年、国内外の展示会で意欲的な展示を行っているのがAZLABである。今回は16K120P非圧縮映像再生という、さらに半歩先の挑戦をしている。筆者が個人的にとても注目している会社である。「16Kなんていらないだろう?」と言うのはとんでもない間違い。あなたは家のテレビの部分しか見ていない。いまでもライブコンサート映像、デジタルサイネージの現場では16K超えの利用などいくらでもある。テレビ局でも音楽番組のスタジオセットとしていくらでも使われている。現在は複数の4Kソースと再生環境ををいかに正確に同期させるかという部分で苦労が多い。感覚的には32Kくらいまでは普通にニーズがあるだろう。

直接は関係ないが、サムスンの時期スマホS10には8K30fpsで撮影できるチップが乗るようである。スマホに最初に4Kカメラが搭載されて3年ほどで一般的になったことを考えれば、8K化も2022年ごろの5Gの本格普及と合わせて考えれば当然の成り行きだ。8Kが必要とか必要ではないという議論ではない。安く使えるんだから乗せるだけである。

 

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