五感が刺激される映像コンテンツのあり方

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SONYと渋谷が行うイベント、#SCRAMBLE×Sonyへ行ってきた。SONYが渋谷の街やクリエイターと共創し、遊び心あふれる仕掛けでSONYの最新テクノロジーや研究開発段階のプロジェクトを体感できる実験的な展示が並ぶ。スクリーンがタッチパネルになるXperia Touchを使って、自分の描いた絵をスクリーンに投影できるDigital Message Boardや、壁に投影された絵に自由自在に色を塗れるDoodle Pen、Xperia Ear Duoを使った現実世界の音と仮想世界の音が混ざり合った新感覚の体験「Sound AR」など、SONYの最新技術を使った様々な体験が可能である。詳しくはこちらのページ を見て欲しい。

この中の体験の一つに、「Interactive Tabletop Projection Café」というプロジェクターを使ったコンテンツが大変興味深かった。運ばれてきた料理に合わせてその料理にコンテンツが投影される、というものだ。今回はLINEのキャラクターとのコラボカフェで、実際のカフェ自体は1月まで予約がいっぱいらしい。

料理に投影するコンテンツは、話には聞いていたが目にするのは初めてだった。やはり百聞は一見にしかず、投影のされ方や感じ方はやはり、動画や画像で見るのとは違う。
実際に見たコンテンツは3種類。キャラクターである「うさまる」が活躍するのだが、料理のつまみ食いをしたり、火を起こして料理を温めたり、かき氷を雪山に見立てて雪を降らせたりスノーボードをしたり…とバラエティに富んでいた。

その中でも特に感動したのが「火を起こすコンテンツ」で、目から入る情報である視覚から熱を感じるというのは新しい体験だった。実際には火は起こっていないし、火の映像を触っても全く熱くなく、この映像を投影したからといって料理自体は1℃も上がっていないのだが、なんとなく料理が温まったと感じてしまう。料理が乗っているはずのお皿に異物であるコンテンツを投影されるので、ともすると邪魔になってしまうようなものだが、それが五感を刺激する場合は邪魔にならないものなのだと感心した。

 

コンテンツは五感の組み合わせ

デジタル技術が発展することにより、視覚や聴覚に値する部分は飛躍的な進化を遂げた。スピーカーの進化は音の臨場性を高めたし、画質の向上は視覚から入る情報量を格段に増やした。そして昨今はその組み合わせでより高度な表現が出来るようになったわけだが、五感を組み合わせると更に進化の余地があるように思う。

例えば映画館は、4DX MX4Dなど、映像に合わせて座席が揺れ動くシステムを導入し、さながら映画の登場人物のような体験が出来るようになり、今までの映画鑑賞では得られなかった映画への没入感を高めた。4DXやMX4Dは、調整によっては水しぶきや香りも出すことができ、触覚や嗅覚まで刺激することができる。

VRで言えば、専用のデバイスを装着してHMDで見ている映像の触覚を再現するものも展示会などで多数目にしたことがあるし、古くはNICTでも研究が成されている。映像だけで補っていた情報を強化できる点では、先の料理へのプロジェクションと共通しており、これからは視覚や聴覚の補助機能をコンテンツに盛り込んでいく時代になるかもしれない。

改めて考えてみると、料理というコンテンツは五感をフルに刺激されるものだと感じる。今回の料理に投影するタイプのコンテンツだが、似たようなサービスだと新宿にある太陽の娘 Favettaというお店で体験出来るようだ。他にもあると思われるので、調べてぜひ一度体験してみて欲しい。