ウラジオストクのデジタルサイネージ Vol.04 まとめと再訪の件

Digital Signage /

3泊4日のウラジオストク訪問でのデジタルサイネージの状況をまとめておく。主要な交差点では大型ビジョンが目立ち、市内の鉄道網はさほど発達していないので交通広告は少なく、商業施設はケースバイケースである。

全体としては日本の10年前くらいのイメージだろうか。ウラジオストクはロシアで25位くらいの都市で、人口は60万人ほど。日本に近くて親しみがあるのでもっと大きな都市であるイメージがあるが、実はそうではない。数でいうと杉並区、八王子市、川口市などと同じ規模である。筆者は昨年モスクワも訪れているが、やはり地方都市である。デジタルサイネージもモスクワに比較したら質量ともに少ない。

空港や駅、交通機関

ウラジオストク空港は日本の地方空港ほどの規模であり、それと比較すれば何も変わらない。フライトインフォメーションはあちこちにあるが、交通広告としてはメインロビーのビジョンと、40インチほどのディスプレイが何面かある程度である。
ウラジオストク駅は、発着案内に電光掲示板レベルのLEDがある程度。空港と駅を結んでいるアエロエクスプレスは1日5往復しか運行されておらず、乗客もまばらなので広告媒体にはなっていない。撮影はできていないが、一部のバスにはバスサイネージが設置されている例もあるようだ。市民の移動は車が中心であるが、バス網も非常に発達している。なんといっても1時間ほどの距離を乗車しても一律23ルーブル、40円ちょっとという安さである。前述のアエロエキスプレスも50分ほどの乗車だが230ルーブル、400円ほどである。故にバスは市民の重要な足になっているのだが、車体が古く(30年くらい走っているのではないかというような感じ)、ディスプレイを設置するような雰囲気の場ではない。

大型ビジョン

これは割合的には日本より多い気がする。やはりウラジオストクという街を考えた場合に、人が集まる場所というのは主要な交差点付近とその周辺にある商業施設だからであろう。古いタイプのものから最新の高精細なものまであり、導入時期が異なることが分かる。利用はすべて広告であった。日本のように音を出している例を見ることはなかった。

商業施設

デパートやショッピングモールは日本の感覚でいうと30年前くらいのイメージ。あまりレイアウトやインテリア、ディスプレイに洗練された感じはしない。併設されているフードコートも同様である。もちろん、そんな中でも最先端のLEDディスプレイを柱全体に設置している例や、バーガーキングでは事前オーダー端末も設置されている。
また近郊にある水族館には、最先端の表示やプロジェクションマッピングなども導入されているようである。

ウラジオストクは、筆者の訪れたことのある街との対比でいうと、ソウルの中心からちょっと離れたあたりに旧東ベルリンが出現したような感覚、というと伝わるだろうか。石造りの街並みが続くわけではないが、東欧の香りに少し韓国や中国、日本のテイストが混ざる。人口が60万しか無いので、一定の投資が必要なデジタルサイネージはまだ限定的な利用と言える。

なお、食事は魚介類を中心に安くて美味しい。ペリメニやピロシキのような点心っぽいものも絶品である。食事代は日本の半額よりちょっと上くらいで、非常に美味しいものが山ほど食べられる。成田からは2時間半、航空券は時期によるが3万円台から、ホテルは1万円くらいから。ウラジオストクだけであれば電子ビザをオンラインで無料で申請できる。英語はなかなか通じないがみんなとても親切だ。スマホがあれば、翻訳も全く問題なし。Google Mapで街歩きもバス乗車も完璧にこなせる。クレジットカードはビザとマスター以外はほぼ使えないし、そもそも現金中心である。両替は空港や街なかのATMで海外引き出しか、キャッシングが結果的にお得である。現地SIMは5GBで500円ちょっとで空港か街なかのケータイ屋で簡単に手に入る。

帰国してからじわじわと来る、ステキな街である。次回はウラジオストクからハバロフスクまで、一晩でもいいのでシベリア鉄道のモスクワ行きの寝台列車に乗ろうと思っている。