プロトタイプでサイネージ商談は短くできる

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Raspberry PiやArduinoを始めとする安価なシングルボードコンピューターの用途として、よく「プロトタイプ開発」が挙げられる。
簡単にいうと「とりあえず動くものを作る」ということだ。

デジタルサイネージもただ画像や映像をループ再生するだけのものではなくなってきて、様々な周辺機器やセンサー類と組み合わせたもの多い。

筆者はデジタルサイネージに関する開発や営業を行っているが、代理店さんから「クライアントへの提案用にデモ版作って」と言われることが非常に増えてきた。

それもそのはず、デジタルサイネージは視聴者の視覚や聴覚などの感覚に訴えるものだ。
これを言葉で説明するのは実に難しい。
いくら口で「このセンサーをつけるとこんなことができます」「このときの動画はこれが流れます」と説明したところで、イメージがつきにくい。

そこでプロトタイプでも動くものを見せると、一瞬で理解でき、共通認識ができる。
打ち合わせの時間も短縮され、基本機能の説明だけでなく、「この機能はいらない」「ここはもっとこうしたい」といった本番開発の際の機能の取捨選択も可能となるだろう。

そういう意味でもRaspberry Piは、HDMI出力を持ち、USBポートも複数あり、GPIOまであるので、デジタルサイネージ+αのプロトタイプづくりにぴったりなのである。

デジタルサイネージの本格導入用の際には見た目の問題だけでなく、24時間稼働に耐えうるか、更新方法はどうするかなどの様々な監視や運用の機能が必要となる。それは、実際に話しが進んだら作り込めば良い。
そのあたりのノウハウはクライアントではなく、私たちサイネージの開発会社の出番である。
クライアントとの時間はぜひデジタルサイネージを使って、何をどう表現したいかの話をしっかりしたい。

開発者の立場から言うと、代理店の方々から実現したいアイデアには新たな試みが多いので、自分としても「理論的にはできると思います…」ではなく「やってみます!」と言えるのは強い。
従来のような何十万もするPCも必要ないので、作ってみたほうが早いのだ。
そして何より自分たちにないアイデアを与えてもらい、実現させるのは楽しい。

「とりあえず」というとマイナスな印象を受ける言葉なのかもしれないが、デジタルサイネージの本番稼働に向けた様々な段階においてかなり重要な段階だと思う。

デジタルサイネージは見てみないとわからない。