スポーツの娯楽性はデジタルサイネージにあり

Digital Signage /

2020年のオリンピックに向け、様々な競技で予選会が行われている。テレビでも連日多種多様なスポーツが中継されており、アジア予選などの結果もなかなか好スタートを切っている。テレビでその様を観戦していてどうしても目に入ってしまうのは、至るところにデジタルサイネージが登場している点だ。

会場を盛り上げるデジタルサイネージ

先日行われた、インドネシアのジャカルタで行われた水泳の第18回アジア大会。選手達が会場に入場するゲートがLEDパネルになっており、全面映像が流れひときわテレビ映えし、バラエティ番組さながらの演出だった。映像であれば国や選手によってコンテンツが変えられるので、演出としてはこれからもどんどん発展して行くであろう事は容易に想像できる。

個人的にとても印象に残っているのは冬期オリンピックのスノーボードのハーフパイプという種目での選手演出。先の平昌オリンピックではあまりテレビには映っていなかったが、その前のソチオリンピックではスタートする選手の真後ろに大型のLEDパネルが設置され、選手のプロモーションビデオが流れるという演出だった。派手に跳んだり跳ねたりし、個人競技であるハーフパイプだからできた演出方法ではあるが、テレビ中継にも映え、見ているこちらもとても高揚したのを覚えている。どうやら平昌オリンピックではゴール付近に設置されていたらしくテレビに映ることは少なく、とても残念だった。自分が滑る前に画面を見ている選手もおり、とても微笑ましい。

広告としてのデジタルサイネージ

6月に盛り上がったFIFAワールドカップ。ここでずっと中継されていたデジタルサイネージは、ピッチをぐるっと囲むように配置されていたLEDディスプレイ。Coca-Cola社や中国企業などスポンサーのロゴが切り替わり、ゴールを決めるとヒュンダイの車が走る演出までなされていた。世界中で中継されるFIFAワールドカップにはスポンサーの注目も集まっており、デジタルにより切り替えでスポンサーの露出階数もより多くなったといえる。

野球ではどうだろうか。楽天Koboスタジアム宮城で行われた「DYNAMITE BOAT RACE Inning」は、楽天Koboスタジアム宮城に設置された巨大LEDディスプレイと球場にいる観客のスマートフォンとを連動させたユーザ参加型コンテンツで、ボートレースを模した40秒のデジタルサイネージ広告だ。大型ビジョンをうまくつかい、広告に見えない広告としても大変好評で、デジタルサイネージアワード2016でも賞をとっている。

演出・広告・パブリックビューイングなどに大活躍のLEDパネル

とりわけスポーツはそれだけでも見ていて楽しいが、やはり大勢でみると興奮もひとしおだ。先に挙げた会場演出はもちろんの事、これからも増えて行くであろうパブリックビューイングなどにもLEDパネルは大活躍であろう。ただ中継を流すだけでも面白いが、その幕間に流すコンテンツも非常に重要になってくる。そういった映像演出やコンテンツが作れるクリエイター陣は今後益々忙しくなるはずだ。幕間と言えば、アメリカで行われているスーパーボウルショーのハーフタイムショーは様々なアーティストが出演することで有名だが、その演出もデジタルとの融合が多く見られる。

諸外国に比べるとまだまだ日本のスポーツ関係のマーケティングの市場は非常に小さく、発展途上であるそうだ。オートレース場や競輪場などにいくと、小さいモニターの画面でライブビューイングを行っていたり、大きなLEDもただレース結果を流すだけという演出に収まり、盛り上がりに欠ける所も少なくない。広告としての機能や、新しい映像演出で若者を呼び込むこともできるのではないだろうか。

東京オリンピック効果でデジタルサイネージが注目されつつある今、スポーツ界にも新たなムーブメントが起こることを期待したい。