IBC2018 Vol.01 Avidのビデオウォールシステム 「Maestro」

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もしかするとデジタルサイネージ系の方々にはそれほど馴染みがないのかもしれないが、放送系のノンリニア編集システムの先駆者であるAvid社が、デジタルサイネージ用のビデオウォールシステム「Maestro」を出展していた。30年来の放送系の筆者としては、かなり意外なことである。

Avidがこの領域にまで参入してきた理由は明確だと思う。放送だけでは食っていけないからだ。30年ほど前からのノンリニア編集の先駆者であるAvidも、その後アップルのFinal Cut ProやAdobeのPremiereなどに市場をどんどん奪われている。そんな環境の中で、Avidの技術力をデジタルサイネージ業界に投入することなどお安い御用なのはとても良く分かる。ただし、そもそものマーケットがこれまでの放送に比べるとさほど大きくはないのだ。表現力の高いビデオウォールに関してのライバルは、MatroxだったりSamsungだったりするのだが、Avidの手にかかれば一瞬にして彼らは消え去る運命なのは事実。ただし、潜在需要は北米のスタジアムと、ライブ・コンサートのステージ演出くらいだろう。日本での市場は現時点では非常に小さいと言わざるとを得ない。

いろいろと複雑な気持ちにさせられるAvidのビデオウォールシステムMaestroである。システムの詳細はAvidのオフィシャルYouTubeを見ていただくのが早い。これはNAB2018のときのものだが、基本的にこの時の正式版のリリースという扱いである。