デジタルサイネージとスマートフォンの連携はLINEしかない

AI/Digital Signage /

デジタルサイネージは街に飛び出たインターネットである。スマートフォンは手の中にあるインターネットである。これらの違いは、デジタルサイネージはコミュニケーションが受動的なのに対して、スマートフォンは能動的であることだ。では能動的のほうがいいのかというと必ずしもそうとは言えない。コミュニケーションが利用者側から見て能動的な場合には、興味関心のないことは排除されてしまうが、これでは新たな発見や出会いは生まれにくいからだ。出会い頭の偶然のコミュニケーションであるデジタルサイネージには一定の意義がある。

コミュニケーションが能動的な場合に、デジタルサイネージはどう使えるのだろう。例えば広大なショッピングモールなどで目的の店を探すことはよくある。これは明らかに能動的だ。普通はアナログなフロアマップを見て探すが、インタラクティブなマップであれば、目的の店を探しやすい。検索した結果をスマートフォンに何らかの方法で送り、それを見ながら移動できればもっと便利だ。

デジタルサイネージはある場所に固定されたもので、そこで得た情報を持ち歩くためにはプライベートで移動可能なスマートフォンが最適である。であれば、最初からスマートフォンで調べればいいだろうという指摘は間違いではないが、実際にショッピングモールのフロアマップにスマートフォンからアクセスするためには、ブラウザを開いてショッピングセンターを検索して、フロアマップのページを探すという一連のプロセスが必要で、これは結構面倒なことだ。そもそも自然な状態でショッピングモールでお店を探すときに、スマートフォンを使おうとは普通は考えない。

デジタルサイネージとスマートフォンの連携に関しては、これまで数多くの試みがなされてきた。両者をつなぐために、ICカード、Bluetooth、ビーコン、WiFi、Websocket、光ID、非可聴音など様々な技術が使われたが、どれもうまくは行っていない。この理由は明確で、どれも汎用性がなかったり、専用のアプリをインストールする必要があるからだ。この一点を超えることが、果てしなく敷居が高いのである。おそらくもっとも手軽で現実的な方法は、結局のところは手っ取り早くスマートフォンのカメラで画面を撮影するか、QRコードだろう。

QRコードは今では特別なアプリをインストールする必要がなく利用できる。しかしできることが限定的で、WEBへのリンクほとんどだ。これでも悪くはないが、継続的なコミュニケーションにはつながりにくい。

これらの課題を解決できるのがLINEだ。

LINEのユーザーは7500万人である。日本ではこれに勝る汎用性のあるツールは他に見当たらない。またLINE Messaging APIやLINE BOTという自動で会話ができるAIチャットボットが用意されている。またLINE Payを使えば決済まで完結できる。LINEをうまく活用すれば継続的なコミュニケーションが可能になる。すでにLINEを利用したデジタルサイネージの事例も出てきているし、中国や香港、台湾あたりではWechatがデジタルサイネージにも徹底的に活用されているではないか。

 

デジタルサイネージだけではなく、ビジネスにおけるLINEの活用は、これからまだまだ広がっていくはずである。しかしながら、デジタルサイネージ関係者はLINEが使えるとはいまのところ全く気がついていないし、LINE側はデジタルサイネージまで手が回っていないか、彼らさえ気がついていないことが多すぎる。

GASKETでは、今後もLINEの話題を積極的に取り上げていきたい。